ポルシェ ジャパン、新型ポルシェ911カレラの予約受注を開始


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ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:七五三木 敏幸)は、ニュー911カレラ、ニュー911カレラ カブリオレ、ニュー911カレラ S、ニュー911カレラ S カブリオレの予約受注を、2015年9月11日(金)より全国のポルシェ正規販売店にて開始する。

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新たに登場する次世代911は、革新的な水平対向ターボエンジン、パフォーマンスと快適性が際立つ進化したシャシー、および新しいインフォテイメントシステムなどが開発・搭載されている。また911カレラの各モデルに初めてオプション設定されるリアアクスルステアは、ドライビングダイナミクスを大幅に飛躍させている。

エクステリアでは、4灯式ウエルカムホームライトを備える新しいヘッドライトから、リセスカバーのないドアハンドル、縦のスリットを備えるエンジンフード、そして特徴的な4灯式ブレーキライトを含む新しいテールライトなど多くの外観的特徴がリファインされている。

インテリアでは、新たに標準装備されるマルチタッチディスプレイ付ポルシェ・コミュニケーション・マネージメントシステムが、機能を大幅に拡大するとともに、優れた操作性を実現させている。

新しいターボエンジン:20PSのパワーアップと燃料消費量の低減を両立

新世代となったツインターボエンジンは、370PS(272kW)のパワーを備え、911カレラSでは420PS(309kW)を発生。いずれの場合も先代モデル比で20PS(15kW)のパワーアップを果たした。

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両エンジンともに排気量は3リッター。911カレラSのパワーは、改良されたコンプレッサーを備えたターボチャージャー、専用のエグゾーストシステム、およびエンジン・マネージメントシステムのチューニングによるものだ。

そんな新エンジンを特徴づけるものは、大幅に向上したトルク(共に先代比60N・m増)にある。

いずれの場合も、1,700rpmの低回転域から5,000rpmに至るまで、それぞれ450N・mと500N・mの最大トルクを常に発生し、優れたドライビングパフォーマンスを約束する。同時に、最高回転数が7,500rpmに達する新世代のエンジンは、従来のターボエンジンの最高回転数を大幅に上回る。

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全ての新世代911は、先代モデルと比べて向上したパフォーマンスと効率性を誇る。例えば、モデルバリエーションによっては、新世代エンジンは約12パーセントも効率性に優れ、100km走行あたりの燃料消費量は最大1リッターも低減されている。

911カレラのPDK仕様車は、今や100kmあたりわずか7.4リッターの燃料しか消費しない(100kmあたり0.8リッター減)。一方、911カレラSのPDK仕様車の燃料消費量は7.7リッター/100kmとなる(100kmあたり1.0リッター減)。*新欧州サイクル(NEDC)による計測。

PDKとスポーツクロノパッケージ搭載の911カレラSは、0-100kmで4秒を切る初の911カレラに

ニュー911は、パフォーマンスも印象的となった。ポルシェ・ドッペルクップルング(PDK)とスポーツクロノパッケージを装備する911カレラ クーペは、静止状態から100km/hまで4.2秒で加速する。

PDKとスポーツクロノパッケージを装備する911カレラSは、同じテストを3.9秒でこなし(同じく0.2秒短縮)、4秒を切った初めての911カレラシリーズとなった。

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そして、いずれのモデルの最高速度も向上。911カレラの最高度速度が295km/hをマークする一方(6km/h向上)、911カレラSでは306km/hに達する(4km/h向上)。

オプションのスポーツクロノパッケージは、911カレラのステアリングホイールに、918スパイダーのハイブリッドモードスイッチに由来するモードスイッチが備わる。

モードスイッチは、「ノーマル」、「スポーツ」、「スポーツ・プラス」、「インディビジュアル」の走行モードに応じた4つのポジションを持つロータリーリングで構成される。

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「インディビジュアル」モードでは、例えばPASM、アクティブエンジンマウント、PDKシフトプログラム、スポーツエグゾーストシステムなどの車両設定を、ドライバーが自分の好みに合わせて調整することができる。

加えてPDK仕様車では、モードスイッチに「スポーツレスポンスボタン」が追加される。このボタンを押すと、例えば追い越しをかける場面などで、20秒間の最大加速に備えてドライブトレーンのセッティングが変更される。

スポーツレスポンスボタン作動時には、最適なギアが選ばれ、エンジン・マネージメントは特定の時間、よりいっそうシャープに反応するように調整された。

再設計されたPASMシャシーは車高を10mm低く設定できる

911カレラのドライビングダイナミクスは、オールラウンドスポーツカーのベンチマークになる。すべてのニューモデルにおいて、日常での快適性とサーキットでのパフォーマンスがより際立った。

特に車高を10mm低く設定する新しいPASMシャシー(ポルシェ・アクティブサスペンション・マネージメントシステム)が、初めて911カレラの全モデルに標準装備され、高速コーナリング中の安定性が向上。

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同時に、より幅広い特性を持つ新世代のショックアブソーバーは、いっそう正確になった応答特性のおかげで快適性を高め、さらにドライビングダイナミクスを改善する。

スリムな5本ツインスポークを採用する新しい標準ホイールには、転がり抵抗が低減され性能を向上させたタイヤが装着され、全てのバリエーションにおいて、リアホイールの幅が0.5インチ拡大されて11.5インチとなった。これにより911カレラSのリアタイヤの幅は、これまでの295mmに代わって305mmになった。

911カレラSに、911ターボおよび911 GT3のシャシーテクノロジーを搭載

911カレラSにオプションとして用意されるアクティブリアアクスルステアは、911ターボおよび911 GT3から取り入れられたシャシーテクノロジーである。

これは911の旋回性能をいっそう向上させることに加え、高速走行時の車線変更において高い走行安定性をもたらす。同時に、最小回転径が0.5m減少することで、市街地での取り回しがいっそう容易になっている。

改善されたハンドリングは、918スパイダーのステアリングホイールをベースにデザインされた新世代のステアリングホイールを介してドライバーに伝えられる。標準ステアリングホイールの直径は375mmで、オプションのGTスポーツステアリングホイールでは360mmとなる。

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日常の実用性が制限されないように、フロントアクスルのストラットには、昇降用シリンダーを内蔵した油圧式リフティングシステムがオプション設定された。

このボタンを押すと、フロントの最低地上高が5秒以内に40mm上昇することで、傾斜の急な車庫の出口などで車両のアンダーボディが地面に接触することを防ぐ。

オンラインナビゲーションを組み込んだ新しいポルシェ コミュニケーション・マネージメントシステム

ニュー911カレラの各モデルには、オンラインナビゲーションモジュールとボイスコントロール機能を備える新開発のポルシェ コミュニケーション・マネージメントシステム(PCM)が標準装備される。

このPCMには、スマートフォンのような操作性を実現させた、マルチタッチ対応の7インチディスプレーが備わり、ユーザーは手書き入力をすることが可能となった。

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また、Wi-Fiを使用すれば、携帯電話やスマートフォンを接続することもできる。iPhoneをPCMに接続することでApple CarPlayが使用できるようになったのも新たな特徴のひとつだ。

交通情報が利用できるようになったことで、ナビゲーションの性能が大幅に向上した。この情報は交通状況の概略をドライバーが素早く理解できるようにするためのもので、ルート案内に対してもダイナミックに反映される。

Google EarthおよびGoogle ストリートビューも初めて組み込まれたため、方向をより正確に把握することが可能となった。

新規および拡張されたオプション並びにアシスタントシステム

911カレラでは、オプションとして新規および改良されたアシスタントシステムを使うことで、個人的な好みに、より忠実な仕様に仕上げることも可能となった。

オートマチックスピードコントロールは、例えば坂道を下る際に設定速度を超えると、軽くブレーキを作動させるようになっている。

アダプティブクルーズコントロール(ACC)には、PDKとの組み合わせでコースティング機能が備わる。交通の流れに合わせて走行する際にクラッチを切ることで、エンジンの駆動力を使わないコースティング状態となって燃料を節約する。

レーンチェンジアシストは、レーダーで後方の交通をモニターし、死角から接近してくる車両がいるとミラートライアングルの左右に組み込まれたLEDランプを使ってドライバーに警告する。

さらに、ポルシェは、マルチコリジョンブレーキシステムを標準装備することにより、スポーツカーのアクティブセーフティを高めた。

モータースポーツと市販車における40年のターボの経験

ポルシェでは、極限のレース条件において実力を証明してきたイノベーションと開発が常に市販車にも恩恵をもたらしてきた。

特にモータースポーツにおいて試されたターボテクノロジーを市販スポーツカーにフィードバックすることで、エンジンのパフォーマンスとダイナミクスは常に向上してきた。

ポルシェは、水平対向6気筒ターボエンジンの開発において、40年以上のノウハウを誇る。

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例えば、バイパスバルブを備えたターボチャージャーは、1972年に917/10レーシングカーに初めて用いられ、その2年後の1974年に、初代911ターボで市販車に取り入れられた。

1974年には、インタークーラーも917/10に初めて導入され。続いて1977年に、このテクノロジーは911ターボ3.3において市販モデルデビューを飾った。

ターボエンジンの開発におけるその他の画期的な出来事としては、2基のターボチャージャーを直列に連結したシーケンシャルターボ(スーパースポーツカーの959に初めて使用)、2基のターボチャージャーを並列に配置したツインターボ(911ターボ *タイプ993で初めて採用)、可変吸気バルブ(911ターボ *タイプ996で初めて採用)などがある。

ニューポルシェ911カレラシリーズ 希望小売価格(2015年9月11日より)
車種/ミッション/ハンドル/希望小売価格(消費税込価格)
ニュー911カレラ/7速MT/右 ・ 左/¥12,440,000
ニュー911カレラ/7速PDK/右 ・ 左/¥13,091,000
ニュー911カレラ カブリオレ/7速PDK/右 ・ 左/¥15,100,000
ニュー911カレラS/7速MT/右 ・ 左/¥15,190,000
ニュー911カレラS/7速PDK/右 ・ 左/¥15,841,000
ニュー911カレラS カブリオレ/7速PDK/右 ・ 左/¥18,130,000