ポルシェ・イタリア40周年、フェラガモとの特別仕様車を発表

「911 カレラ 4 GTS」および「タイカン 4S」の特別仕様が登場

ポルシェとフェラガモ、其れ其れの分野で卓越したデザインと最高品質のものづくりを行い、細部への拘りを象徴するこの2つのブランドが、ポルシェ・イタリアの設立40周年を記念し、2つの限定モデル。「911 カレラ 4 GTS」と「タイカン 4S」のコラボレーションを6月23日に発表した。

いずれもイタリア市場限定の仕様であり、ポルシェ・エクスクルーシブ・マヌファクトゥーアによって製造される。

今回のコラボレーションでは、車体の外装と内装の両面に亘りフェラガモらしい意匠が施されている。最大の特徴は「Blusogno(ブルソーニョ)」と名付けられた特別なブルーカラー。日差しの下でわずかに紫がかって見えるこの色は、フェラガモのレディ・トゥ・ウェアコレクションや「Hug」バッグにも用いられており、夢の次元を想起させる鮮やかさを持つ。

外装には、車の空力特性を引き立てる細い白のラインが描かれ、内装では白のレザーパイピングがシートに施されるなど、イタリアらしい洗練とエレガンスが宿る。ステアリングホイールやセンターコンソール、キーケースに至るまで、ブルソーニョカラーが織り込まれており、レザーとパルダオ木材との調和が細部にまで行き届いている。

更にホイールもブルソーニョカラーで塗装され、手描きの白ラインが加えられている。ポルシェのエンブレムはフェラガモのシグネチャーカラーであるレッドで彩られ、限定モデルならではの個性を際立たせる。また、同色の専用カーシートカバーも付属し、白の「FERRAGAMO」ロゴとポルシェのクレストがあしらわれている。

フェラガモとポルシェは、それぞれの分野に於ける先駆者として夢を実現し、現在に続くブランドの礎を築いた。フェラガモ創業者であるサルヴァトーレ・フェラガモは“夢の靴職人”と称され、ハリウッドスターたちのためにオーダーメイドの靴を制作した後、1927年にイタリア・フィレンツェへ戻り、その精神をブランドに刻んだ。

ポルシェも、創業者フェリー・ポルシェが1948年に製造した「356 “No.1” ロードスター」が、ブランドの出発点として「夢のかたち」を世に送り出したモデルとして存在する。

今回のコラボレーションについてサルヴァトーレ フェラガモ S.p.A会長のレオナルド・フェラガモ氏は、「ポルシェからこの記念プロジェクトへの参加依頼を受けた際、私たちは『なるべく変えず、洗練されたディテールに こだわる』というコンセプトを掲げました。

なぜなら、ポルシェは既に完璧だからです。このコラボレーションに込めた 想いは、デザインの卓越性、クラフツマンシップ、そして革新への勇気という共通の価値観を持つ、2つのアイコニックなブランドの間に、真に意味のあるシナジーを生み出すことでした。

私たちが描きたかったのは、『夢』と いうテーマを軸にした、心に響くストーリーです。父サルヴァトーレは “夢の靴職人” と呼ばれ、そしてポルシェもまた、 夢を原動力に走り続けています」と話している。

これを受けてポルシェ・イタリアCEOのピエトロ・イノチェンティ氏は、「私たちの夢は、ポルシェのスタイルとイタリアの美意識を融合させた、唯一無二の体験を形にすることでした。

40年にわたり私たちを支えてきたその精神を表現するために、私たちはフェラガモという理想的なパートナーを選びました。卓越した職人技と時を超える美しさ、そして細部への情熱。この価値観を分かち合えるブランドです。

フェラガモ、そしてドイツ・ツッフェンハウゼンにあるポルシェ・エクスクルーシブ・マヌファクトゥーアの協力により、私たちは このコラボレーションを、真に本物でありながら未来へとつながる形で実現することができました。このスピリットこそ、 これからの私たちを導いていくものなのです」と結んでいる。