「EDITORS’ S TALK」カテゴリーアーカイブ

SUPER GT第4戦・富士、現行規定初の同一メーカー3連勝を巡る攻防

来る8月8日・9日の両日、静岡県駿東郡小山町にある富士スピードウェイにおいて、SUPER GT第4戦「FUJI GT 300km RACE」が開催される。

ちなみにこのSUPER GTの前身となる全日本GT選手権(JGTC)は1994年にスタートした。

そして2005年、FIA公認の国際シリーズとなって名称変更され、高性能の市販のGT(グランド・ツーリング)カーをベースにした競技専用車両を用い、FIA(国際自動車連盟/Federation Internationale de l’Automobile)が定めるGT規定に則るものに成長を遂げた。

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また、参加する車両性能の均衡化を図るために「BoP」(Balance of Performance)と呼ばれる性能調整も採用している。

このため、国内のみならず海外メーカーの車両も多数参加し、SUPER GT全体では17車種(2015年シーズン開幕時)を数えるまでになった。

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アウディe-gasプラントは、ドイツ国内の電気グリッド安定化に貢献

電力の安定供給に対し、同社のエネルギー精製システムに期待が集まる

アウディは、2013年にAudi e-gas精製工場の本格稼動を目指して、同プロジェクトを開始。そして今日、再生可能エネルギーを自ら精製する世界初の自動車メーカーとなった。

現在、ニーダーザクセン州のヴェルルテ市を筆頭する同社のAudi e-gas精製工場では、グリーン電力、水、二酸化炭素を使用して、水素と化学合成メタンガス“Audi e-gas”を精製している。

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今般、ドイツ国内に於いて再生可能エネルギーの発電量シェアが急速に拡大(33%)するなか、ドイツ国内の電力安定供給をテーマに、同社のエネルギー精製システムに一層の期待が集まっているという。

ドイツ国内の地理的偏在が、再生可能エネルギー利用安定の足かせに 続きを読む アウディe-gasプラントは、ドイツ国内の電気グリッド安定化に貢献

BMWが燃料電池車開発で取り組む未来のクルマ造り

bmw-among-the-strong-performance-management-take-over-to-a-new-ceo20150516-6-minBMW(本社:バイエルン州ミュンヘン、社長:ノルベルト·ライトホーファー、以下、BMW)は7月2日(欧州時間)、南フランスのミラマにある同社のテスト・コース(Autodrome de Miramas)で、同社が次世代自動車への搭載を想定している駆動システム群を紹介するドライビング・イベント、「イノベーション・デイ2015」を開催した。

紹介したクルマの中には、BMWが2014~2015年に市販化を果たしたハイブリット・スポーツ車や、電気自動車に混じって、トヨタが昨年末、世界に先駆けて市販化を果たしたFCV「ミライ」の心臓部である燃料電池スタックを搭載したBMW製燃料電池車も含まれている。

搭載ボディは、「5シリーズGT」ベースの車両に加え、最新プラグインハイブリッドスポーツの「i8」ベースの2台がお披露目された。

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「5シリーズGT」ベースは、最大出力245hpのモーターを搭載するなど、基本的なモーターの制御並びに高圧バッテリー等の基本技術は、同社のEVやプラグインハイブリッド車の技術が応用されている。気になる航続距離は、水素が満充填されていれば500kmの航続が可能という。

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一方、「i8」ベース車両については、 続きを読む BMWが燃料電池車開発で取り組む未来のクルマ造り

ホンダ社長会見、八郷隆弘新社長スピーチ骨子

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世界6極体制の進化と、ホンダらしい商品の開発

本田技研工業株式会社(本社:東京都港区、社長:八郷隆弘、以下、ホンダ)の八郷隆弘社長が、7月6日、東京・青山本社に於いて6月の社長就任後、初の記者会見を開いた。

まず八郷社長が冒頭で語った内容は、世界の6つの地域で自立した生産・販売体制を目指してきた「世界6極体制を、進化させること」。

そして「ホンダらしい商品の開発」を積極的に推し進めていくことのふたつを提唱。その実現ため、「強い志を持ち、世界レベルで、チームホンダが一丸となってモノ造りに取り組む」と述べた。

世界6極体制の進化とは、どのような事なのか 続きを読む ホンダ社長会見、八郷隆弘新社長スピーチ骨子

イタリア・アレーゼのアルファロメオ歴史博物館探訪

105年の歴史を綴るアルファ ロメオ歴史博物館が一般公開

アルファ ロメオ(本社:イタリア・ミラノ<Italia・Milan>、CEO<Maserati/Alfa Romeo CEO>:ハラルド·ウェスター<Harald Wester>)は、2015年6月25日、イタリア ミラノ・アレーゼで、同社105年の歴史を綴るアルファ ロメオ歴史博物館「La macchina del tempo – Museo storico Alfa Romeo」を、一般に向けて公開した。

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並記名として、La macchina del tempo(タイムマシン)とも名付けられたこの博物館「Museo storico Alfa Romeo」は、アルファ ロメオのブランド発信の中核的存在として、資料センター、ブックショップ、カフェ、イベント会場、ショールームのほか、テストコースも備え、アルファロメオの過去・現在・未来を、今日につなぐ施設となっている。

同館の歴史は旧く、その初開館は1976年にまでさかのぼる

同館の開館式は2015年6月24日、「Alfa Romeo Giulia」のワールドプレビューと共に行われ、6月30日から一般に公開されている。開館時間は火曜を除く、毎日午前10時から午後6時まで(木曜は午後10時まで)となっている。

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実は同施設の最初の開館は旧く1976年、当時は、予約客に限り入館することが出来る施設だった。

しかしアレーゼの製造工場がやがて閉鎖され、それに伴って、同施設が、運営指示機能を持つ母体を失ったことにより、2009年に一旦閉鎖された。 続きを読む イタリア・アレーゼのアルファロメオ歴史博物館探訪

欧州の宝石、エンスタール・クラシックとポルシェの蜜月

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ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:マティアス・ミューラー)は、来る7月16日から18日(欧州時間)の3日間で開催される「エンスタールクラシック」に、メインスポンサーとして12台の車を出展する。

このエンスタール クラシック< http://www.ennstal-classic.at/ >とは、欧州で最も名の知られたクラシックカーレースのひとつだ。

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息をのむようなオーストリアの美しい風景の中を、疾走するその姿から「最後のパラダイスでのドライブ」と謳われるこのレースでは、世界20ヶ国からレース参加へと馳せ参じる200以上チームメンバーだけでなく、欧州各国から20,000人を超える観衆が集結するビッグイベントである。

中でも最も大きな見所となっているのは出走車両で、主に1921年から1972年の間に製造されたビンテージカーおよび、クラシックカーは観衆達の垂涎の的。その出走数も圧倒的な物量を誇っている。

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ポルシェ、918スパイダーの生産を終了

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ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:マティアス・ミューラー)の「ポルシェ918スパイダー」が、21ヶ月の限られた期間を以て当初の予定通り、シュトゥットガルト-ツッフェンハウゼン工場からの最後の1台の生産を終えた。

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しかし同社によると、様々な最新テクノロジーを駆使して造り上げられ、ポルシェ社にとってパイオニア的な存在となった918スパイダーは、その短い生産期間を超えた功績を持っており、今後ポルシェからリリースされる未来のスポーツカー達は、918スパイダーから、技術的メリットを直接受け取ることになるだろうという。

2010年のジュネーブモーターショーでデビュー

そもそも918スパイダーというクルマは、 続きを読む ポルシェ、918スパイダーの生産を終了

ジャガー・ランドローバー、クルマをスマホで遠隔操作できる技術公開

ジャガー・ランドローバー(Jaguar Land Rover Automotive PLC、本社:英国・コベントリー、CEO:ラルフ・スペッツ<Ralf Speth>)の英国に拠点を置く、ウルフガング・エップル博士(リサーチ&テクノロジー担当ディレクター)が率いる研究チームが、スマートフォンを介して遠隔操作が可能な技術を披露した。

該当車両は、スマートフォンのアプリケーションで、ステアリングホイールやアクセル、ブレーキ、速度切り替え操作ができるため、ドライバーは歩きながら(遠隔操作時の最高速度は時速 4マイル)、車両を危険な状況から安全に脱出させたり、険しいオフロード地形を進ませたりすることが可能となる。

さらに、ドアが開けられないほどの至近距離に他の車両が駐車している場合、 続きを読む ジャガー・ランドローバー、クルマをスマホで遠隔操作できる技術公開

【動画】ボッシュとダイムラーによる自動駐車システム、car2goカーシェアで実用化へ

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自動運転より先に、早々の段階で自動駐車は実現に向かう。

駐車場内における自動駐車のパイロットプロジェクトを遂に開始

スマートフォンのアプリを使用して、車両が自らが自動で空いている駐車スペースを見つけ、自動で戻ってくる。

そのようなロボットカーは、今や夢物語でもなんでもなく既に実用段階に入っている(まずは上記、ボッシュが制作した54秒ほどのプロモーション動画を参照されたい)。 続きを読む 【動画】ボッシュとダイムラーによる自動駐車システム、car2goカーシェアで実用化へ

英ジャガー・ランドローバー、ドライバーの脳波測定技術など開発中の安全技術を語る

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ジャガー・ランドローバー(Jaguar Land Rover Automotive PLC、本社:英国・コベントリー、CEO:ラルフ・スペッツ<Ralf Speth>)は、ドライバーのストレスや集中力の低下などによって引き起こされる事故発生件数を低減させるため、新しい安全技術を開発しているが、この度、その研究概要の一部を公開した。

同社のMind Sense(マインド・センス)」という研究プロジェクト

ジャガー・ランドローバーの「Mind Sense(マインド・センス)」プロジェクトは、英国内に拠点を置き、ドライバーが運転中に道路から目を離す時間を減らす革新的な技術や、アクセルペダルの振動を通じてドライバーとコミュニケーションをとる方法、自動運転などの次世代自動車技術の開発等、様々な技術研究に取り組んでいる。

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そこで今回のマインド・センス研究に関しては、スポーツ、医療、および航空宇宙分野の高度な技術を利用していくことで、 続きを読む 英ジャガー・ランドローバー、ドライバーの脳波測定技術など開発中の安全技術を語る

いすゞとGM、米国向け商用車に関する協業に合意

いすゞ自動車株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:細井行、以下 いすゞ)とゼネラルモーターズ・カンパニー(本社:デトロイト、CEO:メアリー・バーラ、以下「GM」)は、米国市場でのいすゞの商品力強化とGMの商用車事業強化拡大に向けた協業を進めることで合意した。

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まず、いすゞが生産するNシリーズ(日本名:エルフ)トラックを2016年にシボレーブランドとしてシボレーディーラーから販売を開始する。

また、いすゞとGMは 続きを読む いすゞとGM、米国向け商用車に関する協業に合意

フォード、来年度のル・マン24時間耐久レースに参戦宣言

フォード·モーター·カンパニー(本社:米ミシガン州ディアボーン、CEO:マーク·フィールズ)は6月12日、決勝レースを控えるル・マンに於いて、1966年のフォードGT40でのル・マン総合優勝(※)50周年を記念し、来年度のル・マン24時間耐久レースに参戦すると宣言。

先に北米国際自動車ショーで公開した、新型フォードGTのサーキット専用モデルを発表した。なおベースモデルとなったフォードGTそのものも、50年のアニバーサリーイヤーにあたる2016年には市販される予定となっている。 続きを読む フォード、来年度のル・マン24時間耐久レースに参戦宣言

【動画】トヨタ カローラ、初代開発者・長谷川龍雄氏の想いを受け継ぎ国内累積販売1000万台達成

【過去動画】カローラ開発チーフ「安井慎一氏」が語る歴代カローラから受け継いだコンセプト(4分02秒)

カローラの源流には、長谷川龍雄氏のコアコンセプトが今もある

トヨタ自動車株式会社(本社:愛知県豊田市、社長:豊田章男、以下、トヨタ)のカローラは、シリーズの国内累計販売が5月末までに1000万台に達した。なお今回の1000万台超えの実績は商用車を含まず、乗用車だけの数字だ。

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カローラは、日本市場に現存する大衆車ブランドにおいて、1963年登場のマツダ・ファミリアに次ぐ2番目の長寿ブランドでもある。

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独ダイムラー、ミュンヘンを皮切りに家庭用定置型蓄電池の受注を開始

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家庭用の定置型蓄電池の「ENERGIESPEICHER  HOME」

独Daimler、いよいよ家庭用定置型蓄電池の提供を開始

独ダイムラー AG(本社:ドイツ バーデン=ヴュルテンベルク州 シュトゥットガルト、CEO:ディーター・ツェッチェ、以下、ダイムラー)は6月10日(ドイツ時間)から、ミュンヘンで開催されるトレードフェア『Intersolar  Europe2015』(ブースナンバーB1.530)を皮切りに、子会社であるDeutsche ACCUMOTIVE GmbH & Co.KG (ドイチェ・アキュモティブ社)が開発・製造した家庭用の定置型蓄電池の「ENERGIESPEICHER HOME」と、ビジネス向けの定置型蓄電池の「ENERGIESPEICHER BUSINESS」のオンライン事前登録による製品提供を開始する。 続きを読む 独ダイムラー、ミュンヘンを皮切りに家庭用定置型蓄電池の受注を開始

ポルシェ、過酷なレース活動は未来のクルマを育むゆりかご

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サーキットは、新たなテクノロジーを実践する「実験室」

ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:マティアス・ミューラー、以下、ポルシェ)は、サーキットにおける活動を、新たなテクノロジーを実践する、言わば「実験室」と考えている。

サーキットで試された数々のテクノロジーは、将来の市販車両に積極的にフィードバックしていくという。

実は、この考え方はポルシェのDNAにおいて中核的なものだと、同社の研究開発担当役員を務めるヴォルフガング・ハッツ氏は語る。

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YAMAHA YA−1生誕60周年、ヤマハらしさの原点を探る

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ヤマハのシンボルとして「YA-1」は今でもさまざまなイベントで展示され多くのファンに支持されている

ヤマハらしさの原点は、同社の処女作YAMAHA YA−1に遡る

今もヤマハ社内の「ものづくりの現場」に息づく「ヤマハらしさ」という基準。それは「独創のコンセプト」を持っていることであり、「卓越した技術」を備えていることであり、また、スタイリング上における「洗練された躍動感」を持っていることでもある。

ヤマハ発動機は、そうした「自社らしさ」に磨き続けて、ヒトの感性に訴える製品を生み出してきた。そして実は、その原点は、同社の処女作YAMAHA YA−1から引き継がれてきたものだ。

今から60年前の1955年2月。当時、純粋な楽器メーカーだった日本楽器製造株式会社(現・ヤマハ株式会社)からデビューしたYAMAHA YA−1は、ヤマハが初めて手掛けたモーターサイクル第1号機でありながらも、今日まで「ヤマハらしさ」を象徴すべき存在として生き続けている。

明日に夢馳せる経営者の願いと、現場開発者の意気込み 続きを読む YAMAHA YA−1生誕60周年、ヤマハらしさの原点を探る

ボッシュ、テスラ モデルSベースの自動運転テスト車導入

テスト拠点は欧州と北米、したがって導入車は2台だ

ロバート・ボッシュGmbH(本社:シュトゥットガルト・ゲーリンゲン、代表取締役社長:Dr.rer.nat.Volkmar Denner、以下ボッシュ)は、自動運転のテスト車両として、新たに「テスラ モデルS」を導入した。

ボッシュでは、2011年以降、欧州と北米の2つの大陸にまたがって自動運転に取り組んでおり、ドイツのアプシュタット拠点では、ボッシュのエンジニアたちがシステムの統合に力を注いでいる。

その一方で、カリフォルニア州シリコンバレーのパロアルトのエンジニアたちは各機能の開発を積極的に進めている。

ボッシュが、米国テスラ社の純粋EVを選択した理由 続きを読む ボッシュ、テスラ モデルSベースの自動運転テスト車導入

トヨタ、燃料電池車進化の糸口を掴む。さらなる性能向上に向けての取り組みを加速

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燃料電池車技術の要となる「白金」研究の新解析手段解明へ

トヨタ自動車株式会社(本社:愛知県豊田市、社長:豊田章男、以下、トヨタ)は、一般財団法人 ファインセラミックスセンター(所在地:名古屋市熱田区、理事長:岡本一雄、以下、JFCC*)と共同で、燃料電池(Fuel Cell、以下、FC)の化学反応を促進する触媒として必要不可欠な「白金」の反応性低下(いわゆる劣化)に至る挙動を、リアルタイムで観察できる新手法を開発した。

これは、トヨタとJFCCの共同研究グループが、観察・分析用の「透過型電子顕微鏡」の中で、FCスタックと同じ発電状態を、模擬できる新しい観察用サンプルの作成に成功。

このサンプルの中で、 続きを読む トヨタ、燃料電池車進化の糸口を掴む。さらなる性能向上に向けての取り組みを加速

アウディ、電動ターボ搭載のTTクラブスポーツコンセプト激走

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噂のアウディ TT クラブスポーツ ターボ コンセプトが走る

アウディ AG(本社:ドイツ・バイエルン州インゴルシュタット、取締役会長:ルパート・シュタートラー、以下アウディ)が、去る5月8日。オーストリアのライフニッツで実施されるVWファンのイベント「ヴェルターゼー・ツアー」(5月13日から16日まで開催)会場において、実車を公開すると予告していた新型アウディTTベースの「アウディ TT クラブスポーツ ターボ コンセプト」、この日の当日画像と、1分間の映像が、先の13日付け(欧州時間)で公開された。

この「アウディ TT クラブスポーツ ターボ コンセプト」発表の席上で、「1980年代後半の頃、米国内で活躍したレーシングマシン、アウディ 90 IMSA GTOから、このクルマを開発するインスピレーションを得た」と語るウルリッヒ・ハッケン博士。 続きを読む アウディ、電動ターボ搭載のTTクラブスポーツコンセプト激走

フォルクスワーゲン、新6リッターエンジンのW12 TSIをウイーンで公開

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優れた環境性能を持つW型12気筒エンジンを公開

フォルクスワーゲン AG(本社:ドイツ・ニーダーザクセン州ヴォルフスブルク、CEO:マルティン・ヴィンターコーン、以降VW)は、今年2015年開催で、第36回目を迎えた国際ウィーンモーターシンポジウムで4月8日、次世代の高級車のパワーユニットに相応しく、優れた環境性能を持つ新型エンジン「6.0 W12 TSI」を発表した。

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ウィーン王宮のコングレスセンターで開かれた発表会の席上で、VWのパワートレイン開発ディレクターのフリードリヒ・アイヒラー氏は、「次世代のパワーユニットを目指して開発されたW12 TSIは、世界においても、最も高度なエンジン技術を投入した最先端のエンジンユニットです」と述べた。同氏がプレゼンした概要は以下の通り。 続きを読む フォルクスワーゲン、新6リッターエンジンのW12 TSIをウイーンで公開