ダイケン、トラック荷役作業時の墜落防止装置を提案

建築金物・外装用建材・エクステリアなどの総合メーカー、ダイケン(本社:大阪市淀川区 社長:藤岡 洋一)は6月25日、トラック荷役作業やトラック待機場での作業の安全対策に最適な常設型の墜落防止装置「アシストレール ASR型」を発売する。

常設型 墜落防止装置アシストレール ASR型とは、先の通りトラック荷役作業やトラック待機場での作業の安全対策用の墜落防止装置。改正労働安全衛生規則第518条には「高さ2m以上の箇所で作業を行う場合に於いて(中略)労働者に墜落制止用器具を使用させる等、墜落による労働者の危険を防止するための措置を講じなければならない」と定められている。

今回発売した常設型 墜落防止装置「アシストレール ASR型」は、作業者を墜落制止用器具(別売)で吊り下げながらスムーズな移動を実現し、作業の安全対策と省力化に貢献するもの。

レールは、直線レールとカーブレールがあり、水平移動に最適な【直線納まり】や、作業範囲が広がる【L字納まり】、荷台上で360°移動可能な【O字納まり】など、利用シーンに合わせたレール納まりに対応可能。
*但し1つのレールに対して作業者は1人まで。

より具体的には、直線レールとカーブレールでL字状にレールを設置するなどで、荷物の固定や積み込み・荷降ろし等をスムーズに移動しながら作業可能。カーブレールに沿って移動し、扉横に命綱を収納できる。更にO字のレール形状により荷台上で360°移動できるようになり、シートを被せるなどの作業が可能となる。

アシストレール ASR型構成部品
構成部品は、直線レール、カーブレール、ランナー、ブラケット、ストッパー、エンドキャップの6点。レールの材質は、軽量で取り扱いが容易なアルミ製。また、既存の形鋼にも取付可能な後付ブラケットもあり、形鋼幅に合わせた2種類(幅100~200/201~300㎜)のラインアップがある。また後付ブラケットにより形鋼にひっかけ、ボルトで締め付けることで設置も可能。*後付ブラケットにブラケットは付属していない。

アシストレールASR型の動画

同社は、1924年に戸車の製造を以て大阪にて創業。以来、建築金物・内外装建材・エクステリアなど数百種類以上の製品を製造する「建築金物総合メーカー」として日本の住環境を支えてきた。ハンガーレール、駐輪場屋根・自転車ラックの製造ではトップメーカーであり、日本で初めて家庭用物置を製造した歴史も持つ。

そうした経緯から、工場・倉庫の出入口にある、重くて大きい扉を吊り下げて移動するためのレール部品「ハンガーレール」のトップメーカーである同社は、この「ハンガーレール」のノウハウを応用して「アシストレール」を開発した。他にも、足場のない高所作業の墜落事故防止用として、「セフティーレールシステム メンテナンスレール」があり、今後も作業者の安全を守り、作業の省力化に貢献できる製品の開発を目指していくとしている。

会社概要(令和7年6月現在)
〈東証スタンダード(証券コード:5900)〉
・本社:〒532-0033 大阪市淀川区新高2-7-13
・代表取締役社長:藤岡 洋一
・WEBサイト:https://www.daiken.ne.jp/
・事業:建築金物・内外装建材・エクステリア金物等の製造
・創業:大正13年4月
・資本金:481,524千円