出光興産、「第26回・出光音楽賞」受賞者を3名選出


出光興産株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:月岡隆)の「出光音楽賞実行委員会」は、第26回「出光音楽賞」受賞者を選考し3名を選出した。受賞者には、それぞれ賞状並びに海外研修等の支援として賞金300万円が贈られる。

この「出光音楽賞」は、出光興産株式会社主催の音楽賞。主にクラシックの音楽活動を対象に、育成という観点から意欲、素質、将来性などに重きを置き、新進の音楽家を顕彰してきた。

対象は、クラシック音楽部門の作曲、演奏、学術研究者等。育成の観点から意欲・素質・将来性などに重きを置き、原則として30歳以下の若手音楽家3〜5名が選出される。主として日本に在住し活動している音楽家を対象としてきた。

受賞者は下記の通り(五十音順/敬称略、年齢は2015年12月31日現在)。

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Quote:TV Man Union channel

■川瀬 賢太郎(かわせ けんたろう) (指揮/31 歳)
1984年12月29日東京都生まれ。私立八王子高等学校芸術コースを経て、2007年東京音楽大学音楽学部音楽学科作曲指揮専攻(指揮)を卒業。これまでに、ピアノ及びスコアリーディングを島田玲子、指揮を広上淳一、汐澤安彦、チョン・ミョンフン、アーリル・レンメライトの各氏に師事。

2005年:レインボウ21デビューコンサート2005(サントリーホール)に出演。
2006年10月:東京国際音楽コンクール<指揮>において1位なしの2位(最高位)に入賞し、2007年3月には入賞者デビューコンサートで神奈川フィルハーモニー管弦楽団および大阪センチュリー交響楽団を指揮。
その後、東京交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、九州交響楽団、札幌交響楽団、読売日本交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団を始め、各地のオーケストラから次々に招きを受ける。

また2009年6月群馬交響楽団定期公演に、2010 年東京フィルハーモニー交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団の定期公演にそれぞれデビューを果たす。

2012年1月:細川俊夫作曲平田オリザ演出、オペラ「班女」広島公演で指揮し、オペラデビュー。

海外においても 2008 年と 2011 年 2 月にイル・ド・フランス国立オーケストラと共演、また2012年10月には、ユナイテッド・インストゥルメンツ・オヴ・ルシリンと細川俊夫作曲モノドラマ「大鴉」オランダ初演を成功させ、2014年10月には「大鴉」日本公演として、東京、広島それぞれの公演を成功裡に終えた。

2015年2月:細川俊夫作曲オペラ「リアの物語」新演出を広島にて指揮、喝采を浴びる。

2007年~2009年:パシフィック・ミュージック・フェスティバル(PMF)アシスタント・コンダクター。

現在、名古屋フィルハーモニー交響楽団指揮者。八王子ユース弦楽アンサンブル音楽監督。

2014年4月より神奈川フィルハーモニー管弦楽団常任指揮者に就任。三重県いなべ市親善大使。

2015年「渡邉暁雄音楽基金」音楽賞受賞、第64回神奈川文化賞未来賞を受賞。

 

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■薮田 翔一(やぶた しょういち) (作曲/32 歳)
1983年8月17日兵庫県生まれ。18 歳より作曲の勉強を始める。
2011年東京音楽大学大学院作曲科修了。これまでに作曲を飯塚邦彦、有馬礼子、藤原豊、糀場富美子、西村朗の各氏に師事。

第78,79,80,81回(2009年~2012年)日本音楽コンクール4年連続2位入賞。トロンボーンピース・オブ・ザイヤー2011 作曲賞。

2012年:京都フランスアカデミーメシアン賞。

2013年:ウィーンコンチェルトハウス 100 周年作曲賞最優秀作品賞、SORODHA国際作曲コンクール1位入賞、カジミェシュ・セロツキ国際作曲コンクール3位入賞。

2014年:第3回クロアチア国際作曲賞“NEW NOTE”2位入賞、第3回高松国際ピアノコンクール課題曲委嘱作曲家、龍野アートプロジェクト舞台監修。

2015年:第70回ジュネーブ国際音楽コンクール作曲部門優勝、たつの市市民文化賞、兵庫県芸術奨励賞、龍野アートプロジェクト音楽監督。

作曲作品は、スイス、オーストリア、ベルギー、フランス、ポーランド、クロアチア、スペイン、ポルトガル、アメリカ、フィリピンなど世界各国で演奏されている。

 

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Quote:Tokyo Symphony Orchestra

■山根 一仁(やまね かずひと)(ヴァイオリン/20 歳)
1995年7月29日札幌市生まれ。2014年3月、桐朋女子高等学校音楽科(共学)首席卒業。現在、桐朋学園大学ソリストディプロマコース全額免除特待生として在籍中。

2015年9月より、ドイツ国立ミュンヘン音楽・演劇大学入学。クリストフ=ポッペン氏に師事。エクセレンツクラスとして特設カリキュラムで迎えられる。

2009年:第63回全日本学生音楽コンクールヴァイオリン部門中学生の部、東京大会及び全国大会第1位、および聴衆賞等受賞。

2010年:第79回日本音楽コンクールヴァイオリン部門第 1 位、並びにレウカディア賞、鷲見賞、黒柳賞、岩谷賞(聴衆賞)及び全部門を通して最も印象的な演奏、作品に贈られる増沢賞を最年少受賞。

2011年:第60回横浜文化賞・文化芸術奨励賞最年少受賞。

2012年:第2回岩谷時子音楽財団『Foundation for Youth 賞』受賞。

2015年度:(公財)青山財団第 25 回青山音楽賞新人賞受賞。

2014 年より江副記念財団奨学生。テレビ・ラジオなどの出演は、テレビ朝日『題名のない音楽会 21』、NHK-E テレ『ららら♪クラシック』、NHK-FM『名曲リサイタル』『リサイタル・ノヴァ(第一回ゲスト)』、NHK-BS『クラシック倶楽部』、テレビ東京、BS ジャパン『2015-16 東急ジルベスターコンサート(生放送)』など多数。

以上