マクラーレンGTのジスバーゲン、母国でハイランズ101を含む2レースで優勝


オーストラリアンGTシリーズの最終週、ニュージーランドのハイランズ・モータースポーツ・パークで開催されたハイランズ101に於いて、マクラーレンGTのファクトリー・ドライバーであり、ニュージーランド出身のシェイン・バン・ジスバーゲンが、クラーク・クインとのコンビで650S GT3のハンドルを握り、優勝を果たした。

バン・ジスバーゲンは、同じく650S GT3で週末最初のレースでも勝利しており、3時間耐久のハイランズ101と合わせて、地元での初優勝と2度目の優勝を飾った。

this-bargain-of-mclaren-gt-won-the-two-races-including-the-highlands-101-in-home-country20151123-3

まず週末最初のレースでは、バン・ジスバーゲンとクインがコンビを組むダレル・リー・マクラーレンが、予選でフロントローを獲得。

好スタートからクインが先頭を奪い、周回半ばまでリードを保っていたが、アクシデントが発生し、セーフティー・カーが投入。

レースが中断し、チームは強制ピットイン中のほぼすべての時間を使って、戦略を再考。チームは最善の努力をつくしたものの、バン・ジスバーゲンの順位は2位に脱落。

this-bargain-of-mclaren-gt-won-the-two-races-including-the-highlands-101-in-home-country20151123-5

しかし、地元ファンの応援に後押しされたバン・ジスバーゲンはトップの車を猛追。1周4.1キロのサーキットを最高速で周回し、先頭車に肉薄して首位を奪取。最後の周回で差を広げて、オーストラリアンGTシリーズでの自身の初勝利を飾った。

同レースの結果によってグリッドが決まった、2つめの選手権レースでは、650S GT3はポール・ポジションからスタート。

セーフティー・カーが投入され、7秒あったリードを失うなどでレースは膠着状態に。その後、懸命の努力を続けたが、表彰台獲得には至らず、4位でのフィニッシュした。

一方、3時間耐久レースのハイランズ101では、4位でスタートしたバン・ジスバーゲンの僚友クインは、混戦となった最初のスティントでその順位を維持。

this-bargain-of-mclaren-gt-won-the-two-races-including-the-highlands-101-in-home-country20151123-6

37号車の650S GT3は、首位を狙えるポジションのまま、3時間耐久レースの後半戦に突入。ピットでの作業が功を奏し、バン・ジスバーゲンがピットレーンからコースインした時の順位は3位。

その後、2回のセーフティー・カー投入による閉鎖を経て、レースが終盤のスプリント勝負となり、バン・ジスバーゲンはトップに絶え間なくプレッシャーをかけ続け、残り周回2周目でチャンスを掴み、トップに立つ。

以降、後続集団との差を保ったまま走行し、ハイランズ・モータースポーツ・パークでの勝利を獲得した。

this-bargain-of-mclaren-gt-won-the-two-races-including-the-highlands-101-in-home-country20151123-4

今結果で、McLaren 650S GT3は23勝目を挙げ、2013年のデビュー・シーズンで成功を収めた、前身モデルの12C GT3に並んだ。

マクラーレンGTファクトリー・ドライバー、シェイン・バン・ジスバーゲンのコメント

「何から何まですばらしい週末でした。どのセッションでもクルマはとても調子がよく、地元のニュージーランドでマクラーレンのハンドルを握り、オーストラリアンGTで初優勝できて最高の気分です。

クラーク(クイン)とチームはずっとすばらしい仕事をしてくれました。2つめのレースは残念な結果となりましたが、それ以外は申し分のない週末でした。

this-bargain-of-mclaren-gt-won-the-two-races-including-the-highlands-101-in-home-country20151123-2

ハイランズ101は、もっともエキサイティングなレースの1つで、ずっと勝ちたいと思っていました。終盤のトップ争いは、自分でも最高のパフォーマンスを発揮できたと思います。表彰台に2度上がれたのは、みんなの努力のおかげです。賞賛されるべきは、チームのみんななのです」

マクラーレンGTマネージング・ディレクター、アンドリュー・カーカルディ(Andrew Kirkaldy)のコメント

「この週末のハイランズ・モータースポーツ・パークで、650S GT3がまたも実力を証明し、勝利をさらに2つ積み上げました。

週末を通じて、チームの働きは申し分がなく、シェインとクラークはクルマの潜在能力を最大限に発揮してくれました。

セーフティー・カーが入ったため、表彰台が確実だったレースを落としたのは不運でしたが、レースとはそういうものです。ハイランズ101はハイランズ・モータースポーツ・パークでもっとも注目されるイベントであり、グリッド争いは熾烈を極め、ポール・ポジションはごくわずかなタイム差で決まりました。

今回もすばらしい週末をもたらしてくれた、チームの皆さん、おめでとうございます」