スズキ、インド・マネサール工場で鉄道の引込線の運用を開始

スズキ( 本社:静岡県浜松市、代表取締役社長:鈴木俊宏 )は6月17日、傘下のマルチ・スズキ・インディア社(マルチ・スズキ)がマネサール工場にて鉄道の引込線を敷設し、鉄道による四輪車の輸送を開始したことを明らかにした。

引込線の運用開始に合わせて行われた開所式には、インド鉄道、情報・放送、電子・IT省のアシュウィニ・バイシュナウ大臣、ハリヤナ州のナヤブ・シン・サイニ州首相、マルチ・スズキの竹内寿志社長などが出席し、最初の列車を送り出した。

マネサール工場の引込線は、インドのスズキの工場としてはグジャラート工場に次ぐ2線目。引込線を敷設することにより、国内向け車両をインド全土へ、輸出向け車両をムンドラ港、およびピパバブ港へ、工場から直接輸送する事が可能になる。

年間の輸送能力は約45万台で、約6千万リットルの燃料使用と約17.5万トンのCO2の削減に繫がる。

マルチ・スズキは2013年にインド企業として初めて自動車の貨物輸送事業者として認可を受け、2014年度より鉄道輸送を開始した。

2024年度には過去最高となる約50万台、累計では約250万台の四輪車を鉄道で輸送し、CO2削減や周辺道路の渋滞緩和に貢献してきたという。

今取り組みについてマルチ・スズキ 竹内社長は、「CO2排出量の削減はマルチ・スズキの重要な課題です。2030年度にはマルチ・スズキから出荷される全車両の35%を鉄道で輸送することを目指し、CO2削減とインド政府の掲げるカーボンニュートラル社会の実現に貢献してまいります」と話している。