本田技研工業株式会社(本社:東京都港区、社長:八郷隆弘、以下、ホンダ)の英国現地法人であるホンダモーターヨーロッパ・リミテッド(本社:バークシャー州ブラックネル 社長:神子柴 寿昭)は、現地時間の12月21日(月)に、世界で初めて「RC213V-S」をイギリスにあるホンダモーターヨーロッパのレース活動拠点にて、対象ユーザーに納車した。
イギリスで販売するRC213V-Sは、すべて同拠点にて専属のテクニカルスタッフにより納車・サービスが行われる予定という。
これまでの公道走行可能なHondaの二輪車の中で最もMotoGPマシンに近いRC213V-Sの初のオーナーになったのは、イギリス・マンチェスター市にあるHondaの二輪販売店オーナー社長ジョン・ブラウン氏。
今回購入されたRC213V-Sは、同氏の「VFR750R(RC30)」「VTR1000SP-1」「VTR1000SP-2」「CBR900RR Fireblade」「VF1000F」などを含む同氏のコレクションに追加される。
ジョン・ブラウン氏のコメント
「初めてこのプロジェクトを知った時、私は絶対RC213V-Sを買わなければいけないと決めました。HRCのレース活動の歴史の一部が手に入るなんて、これ以上のチャンスはありません。
申込受付が開始されたと同時にWebサイトで登録し、オーダーが受理された通知を受けた時は、本当に特別な日となりました。私は17歳の時に家族が経営する販売店に入社して以来、ずっとHondaディーラーとして活動してきました。
イギリスでは長年トップ3に入り続けています。今回のマシンは、私のバイクコレクションの素晴らしい一つとなります。私の夢を叶えてくれたHondaに感謝します」
鈴木哲夫 本田技研工業株式会社 執行役員のコメント
「ジョン氏のように特にHonda製品に情熱を持っている方へ、世界で最初にRC213V-Sをお届けすることができて、本当にうれしく思っています。
開発では、RC213V-SをMotoGPマシンに限りなく近づけるように努力を続けてきましたので、お客様がワークスマシンの「RC213V」に乗っているようなライディングエクスペリエンスを味わっていただけると思います。
ぜひコレクションにしたいという要望や、早く乗りたいというご意見など、市場からは大変大きな反響をいただいています」
<RC213V-Sについて>
RC213V-Sは3年に渡って開発された。一般ユーザーが所有し運転できる二輪車の中では、MotoGPマシンに最も近い存在となる。
HondaのMotoGPマシンであるRC213Vはマルク・マルケス選手のライディングによって、2013年、2014年と2年連続でFIMロードレース世界選手権(MotoGP)を制覇したマシン。
RC213V-Sは、ヨーロッパでは188,000ユーロ(税込み)で販売が開始された。生産は、Hondaの熊本製作所で一台一台手作業によって行われており、順次納車が予定されていく。
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