アートやファッションそして食、斬新なコンセプトのブランド体験型多目的スペース
ゼネラルモーターズ・カンパニー(本社:デトロイト、CEO:メアリー・バーラ、以下、GM)傘下のキャデラックは、まったく新しい試みとして、ニューヨークシティ・マンハッタンエリアを南北に走るハドソン通り沿いの本社オフィスが入居するビル1階に、キャデラックの世界観を提案する、およそ1,100㎡のブランディングスペース「キャデラック ハウス」を、2016年6月2日にオープンさせた。
ここは、単なる「車両展示の場」というだけでなく、同社ではアメリカの権威あるファッション協議会「カウンシル・オブ・ファッションデザイナーズ・オブ・アメリカ(CFDA)」や、挑戦的なブックデザインで有名なアート・カルチャー誌「ヴィジョネア(Visionaire)」のような時代の先駆者との協力的なパートナーシップにより、様々なイベントを行っていく構えだ。
キャデラックによると、キャデラック ハウスの来場者は、幅広い魅力を持った産業や企業をベースとし、革新を続けるキャデラックブランドの本質に出会うことが出来るとしている。
その内容はコンサートに始まり、アート・インスタレーションやファッション・アパレルリテールのためのスペースの確保。
その他のイノベーターやクリエーター、そしてブランドのファンたちが自由に集まり、インスピレーションを得られる場所になるようにデザインしたと云う。
このキャデラック ハウスの新開設にあたり、グローバル・キャデラックのチーフ・マーケティング・オフィサーであるウヴァ・エリングハウス(UWE ELLINGHAUS)氏は、「キャデラックは114年にわたり、最先端のデザイン、テクノロジーそしてライフスタイルを先取りしてきたブランドです。
この度、ハドソンスクエアにオープンしたキャデラック ハウスは、車のショールームという垣根をこえたキャデラックの情熱と、そのブランドが目指す方向性とを、併せて体験してもらうまたとない機会となります」と述べた。
そうしたスタンスから、キャデラック ハウスは車両展示の場という限られた情報スペースから飛び出し、年間を通して様々なパートナーシップや、プログラムの実施を介してインタラクティブなブランド体験を来場者に提供していく。
例えば、その一例として、アート&カルチャー誌「VISIONAIRE(ヴィジョネア)」とのパートナーシップを通じて、まずはエネルギッシュなテーマのインスタレーションを展開する。
しかし施策はこうしたものばかりではなく、インタラクティブな構成を打ち出し、従来のアートギャラリーとは異なるエキシビジョンを創り上げることにも挑戦していくと云う。
3ヵ月ごとに入れ替えていくとされるエキシビジョンは、今後、大規模な視覚に訴えかけるアートワークや、多覚的で錯覚をおこさせるような光のインスタレーションなども予定している。
併せてキャデラック ハウスは、先の通り、CFDA(カウンシル・オブ・ファッションデザイナーズ・オブ・アメリカ)と、キャデラックとのパートナーシップのコンセプトである、リテール・ラボとしても利用される。
このリテール・ラボとは、ファッション業界を牽引するデザイナーのためのメンタリングや、製品の商品化を目指すプログラムを介して、参加者は競争の激しいオーディション(採用審査)で選ばれた後、この地のカスタム・リテール・ストアーを通じてビジネス体験を得る機会が与えられるというもの。
リテール・ラボ・ストアーは、ティモ ウェイランド(Timo Weiland)がデザイナーに就任し、7月上旬にオープンする予定となっている。
その他の常設店としては、ニューヨークを拠点に置くジョー・コーヒー(JOE COFFEE)とパートナーシップを結び、キャデラック ハウスにカフェをオープンさせる。
来場者は、ニューヨーク発祥の美味しい飲み物や、ペストリーなどをクルマを眺めながら愉しむことが出来る趣向だ。
このカフェ開設などを含め、様々な企業や団体等とのコラボレーション施策について、ヴィジョネアのジェームス・カリアドス(James Kaliardos)氏は、「キャデラックとのパートナーシップに興奮しています。
キャデラックとヴィジョネアの双方が歴史を創るために努力し、どこまで出来るかという境界線にお互い突き進んでいくでしょう」と語り、共同創業者であるセシリア・ディーン(Cecilla Dean)氏も「キャデラック ハウスの空間は私たちにとって、新しい手段や技術を試みるための、より多くの方と接することができるスリリングな機会となります」とコメントした。
CFDAとキャデラック・リテール・ラボの本拠地となるこの空間は、実店舗での実地経験をはじめとする、様々なタイプの訓練の場になっていくのだろう。
CFDAのプレジデント兼CEOのスティーブン・コルブ(Steven Kolb)氏は、「CFDAはキャデラック ハウスのオープンにあたり、リテール・ラボを通じてキャデラックとのパートナーシップがさらに拡張する事には心から期待しています。
ファッション、アート、デザイン、自動車を一つにすることにより、キャデラック ハウスは、ハドソン・スクエアの新しいダイナミックな目印になるでしょう」と語っている。
なお、このキャデラック ハウスは、グローバル・デザイン・ファームのGensler社によって設計された。所在地は、ハドソン通り330、月曜日~金曜日は午前7時~午後7時、土曜日と日曜日は午前10時~午後7時のオープンとなる予定だ。
キャデラックについて
キャデラックは、20世紀初頭から、世界のプレミアムカーを牽引してきたラグジュアリー・ブランドである。
1902年創業以来、110年を超える伝統である輝く斬新かつダイナミックなデザイン、美しさと技術力に裏付けされたデザインコンセプトを具現化させた商品ポートフォリオの拡大により、世界的に成長している。
新たにキャデラックが掲げるブランドコンセプトは、「Dare Greatly – その挑戦が、世界を変える」。
第26代合衆国大統領セオドア・ルーズヴェルトが残したこの「Dare Greatly」という言葉は、アメリカに息づく不変の精神であり、新たな時代へ向かうキャデラックの情熱を体現している。
現状にとどまることなく、大胆に行動する人。何かの模倣ではなく、オリジナルを探求する人。未知の世界への挑戦に、なにより胸を躍らせる人。
キャデラックが生み出す、かつてない魅力を秘めたCT6をフラッグシップとする現在のラインアップは、そんな挑戦者たちと互いに響き合うことを目指していると云う。
キャデラック http://www.cadillacjapan.com