BASFとフォレスタル社、先進的なe-メタノール製造で提携

BASF(本社:ドイツ ルートヴィッヒスハーフェン)とForestal de Atlántico S.A.(フォレスタル・デル・アトランティコ、本社:スペイン ムガルドス)は、二酸化炭素(CO2)回収ソリューションによるe-メタノール(eMeOH)の製造を目的とした早期開示契約(EDA)を締結した。

この戦略的提携により、BASFは燃焼排ガスから効率的にCO2を分離回収する独自のOASE®(オーエイス®)blue技術を、フォレスタルがスペイン・ガリシア州で進める先進的なTriskelionプロジェクトに提供する。

当該プロジェクトはe-メタノールを1日あたり156トン製造する画期的プロジェクト。発電タービンの排気ガスから回収したCO2を、再生可能な水素と反応させてe-メタノールに変換するため、持続可能な燃料製造の革新的アプローチを体現している。

◎フォレスタル社によるスペイン・ガリシア州のTriskelionプロジェクトは、BASFのOASE®(オーエイス®)blue技術(ガス精製技術、ガス吸収液、包括的サービスをひとつのパッケージにした技術)を用いたe-メタノール製造の先進的な施設

BASFは今回のEDAによって、フォレスタルの外部委託業者が開発する基本設計(FEED)に於いて、必要不可欠な情報を提供できるようになる。一方、フォレスタルはプロジェクトの透明性、理念、技術的・経済的な実現性を評価して、設計を他の外部業者とも共有したうえで建設の競争入札を行うことが可能になる。

BASFは、OASE®ポートフォリオを通じて、ガス精製技術の分野で確固たる地位を築いており、その技術は世界の500以上の工場で使用されている。

また、BASFはFEED実施に向けた全段階でサポートを提供する。フォレスタルはe-メタノール合成に利用するため、発電タービンの排気ガスからCO2を効率的に分離回収する技術としてOASE® blueを採用した。

BASFの化学品中間体事業部のOASE® ガス精製事業グローバル ビジネス ディレクターであるトルステン・カッツ氏は、「今回の提携は、CO2の回収と利用(CCU:Carbon Capture and Utilization)における解決策のニーズに対応し、世界的な排出量削減に向けた大きな一歩となります。

フォレスタルとの提携により、当社のOASE® blueを活用してe-メタノールを製造する初プラントの一つとしての基盤を築き、OASE® 技術の革新的かつ持続可能な応用分野に参入します」と話している。

対してフォレスタルでCEOを務めるアンドレス・フエンテス氏は、「当社の製造工程から回収されたCO2を利用することで、燃料製造においてより持続可能な手法を取り入れることになります。BASFとの提携は、当社の能力を強化するだけでなく、特に海運業界におけるサステナブルな燃料の開発に貢献します」と述べた。

BASFジャパン株式会社
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