アイシン精機、半田工場の「アイシンエコトピア」がビオトープ大賞を受賞


アイシン精機株式会社(本社:愛知県刈谷市、代表取締役社長:伊原保守、以下、アイシン精機)の半田工場(愛知県半田市)にある施設「アイシンエコトピア」が、「特定非営利活動法人 日本ビオトープ協会」が主催する第9回ビオトープ顕彰において、ビオトープ大賞を受賞した。

これにあたって6月2日(金)に連合会館(東京都千代田区)で開催されたビオトープフォーラムの中で受賞式が行われた。

半田工場「アイシンエコトピア」は、リサイクル施設「エコセンター」(2002年完成)、ビオトープ「エコトープ」、実験農場「エコ農場」、地域の樹木の森「アイシンの森」を含んだ統合施設で、2007年に開設した。

その後、生物がより快適に生息出来る環境作りを目指し、2011年、2013年にリニューアル工事を実施。

「エコトープ」は全体に高低差をつけることで川が自然に流れ、随所に生物の隠れ家ができるような仕組みになっている。

「エコトープ」内の小川や池、散水には工場排水を再利用、橋やベンチには間伐材、堆肥には食堂の廃棄物を利用するなど、環境への貢献を意識した取り組みを続けている。また、敷地内の植栽は知多半島在来種を主体に植樹している。

開設から10年経った現在に至るまで、工場敷地内に充実したビオトープを維持しており、愛知ターゲット※1、トヨタ環境チャレンジ2050※2などと連動しながら、生態系ネットワーク構築を意識して推進し、新たな改善、持続的な維持管理、生物保護を実施している、といった点が評価され、今回の受賞につながった。

※1:地球規模で劣化が進んでいるとされる、生物多様性の損失に歯止めをかけるために設定された「2010年目標」に代わり、2010年10月に開催された第10回生物多様性条約締約国会議(COP10)で合意された目標。2011年以降の戦略計画で、人類が自然と共生する世界を2050年までに実現することを目指す。

※2:トヨタ自動車が2015年10月に発表した持続可能な社会の実現に貢献するための新たなチャレンジ。気候変動、水不足、資源枯渇、生物多様性の劣化といった地球環境の問題に対し、クルマの持つマイナス要因を限りなくゼロに近づけるとともに、社会にプラスをもたらすことを目指して、「もっといいクルマ」「もっといいモノづくり」「いい町・いい社会」の3つの領域で6つのチャレンジを掲げた。