Automobili Pininfarina(アウトモビリ・ピニンファリーナ)は6月3日(イタリア・トリノ発)、伝説的なイタリアのデザインハウスPininfarina SpAの95周年を記念してユニークなハイパーGT、Battista Novantacinque(バティスタ・ノヴァンタチンクエ)を製作・発表した。
この特注モデルは、ピニンファリーナ発祥の地であり、このような特別な作品に相応しい会場でのトリノのMAUTOで発表され、今回の特別記念展示会の一環として5月22日から24日まで一般公開された。
同車発表にあたりアウトモビリ・ピニンファリーナのパオロ・デラッチャCEOは、「伝統を称え、未来を見据えたラグジュアリーの象徴として誕生したノヴァンタチンクエは、永遠のアイコンとなるでしょう。
その希少性は、唯一無二の受注生産であること、そして今年末にバティスタの生産が終了すること。
そして生産台数が限定されているという事実によってさらに強調されています。
最終モデルとなるノヴァンタチンクエは、アウトモビリ・ピニンファリーナの歴史上に於ける重要な節目であり、〝夢の車を実現させる〟というブランドの理念。すなわち大胆なビジョンを自動車の傑作へと昇華させるという理念を体現しています。
そんなバティスタ・ノヴァンタチンクエは、ビスポークのラグジュアリーとパフォーマンスの頂点を極めたモデルです。
ピニンファリーナの過去、現在、そして未来へのトリビュートであり、95年にわたる卓越したデザインを称えるために創られた、時代を超越した傑作です。
ノヴァンタチンクエがバティスタシリーズの最終形となるのは、まさにこの上ない喜びです。自動車史における稀有な一章に名を残す機会が終わりに近づいている今、ノヴァンタチンクエは、何世代にもわたって大切にされるべきアイコンとして存在し続けるでしょう」と述べた。
そんなノヴァンタチンクエのエクステリアは、PURA Vision Gold Paint GlossとNero Torino Glossのアクセントをあしらった専用のカラーリングで引き立てられ、Furiosa Packの特徴的なゴールドのピンストライプがアクセントを添えている。またリアウィングには「Novantacinque」の文字があしらわれ、このクルマの記念すべきステータスを象徴している。
更にブラック チャンネル マットのディテールが施されたプレシジョン ポリッシュド カラーレスの Iconico ホイールと、ブラックのブレーキ キャリパー、および車のダイナミックなシルエットに深みとコントラストを加えるブラシ仕上げのアルミニウム陽極酸化アクセントによって演出された。
インテリアは、ブラックとゴールドのツートンステッチがアクセントとなり、エクステリアのカラーリングと調和させた。
ブラックアルカンターラ仕上げのニーパッドには、ゴールドの刺繍で「95」のロゴがあしらわれ、シャシープレートとドアプレートには独自のデザインが施された。
キャビン全体は、エクスポーズドシグネチャーカーボンサテンと、ゴールドとブラックのアルマイト加工を施したアルミニウムエレメントで装飾されている。
新設計のアルミニウム削り出しの回転式コントロールは、この特別仕様車のために特別に製作され、触覚的にも視覚的にも印象的なインターフェースの一部を象徴している。
いずれもフロアマットから特注のシャシー、ドアプレートまで、すべてのタッチポイントがイタリアのエレガンスとクラフトマンシップの唯一無二のビジョンを反映させたものとなっている。