ホンダ、2016年の二輪モータースポーツ活動計画を発表


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世界選手権参戦体制・ダカールラリー2016参戦体制

本田技研工業株式会社(本社:東京都港区、社長:八郷隆弘、以下、ホンダ)は11月17日、2016年の二輪モータースポーツ活動計画を発表した。

今年8月にFIMロードレース世界選手権シリーズ(現MotoGP)において、1959年の初参戦以来56年間で前人未踏の通算700勝を達成したホンダは、「Hondaにとってレース活動は“原動力”であり、世界最高峰のレースに参戦することで技術力を研鑽して、培われたレーシングスピリットやアイデアは、多くの製品に活かされています。

今後もHondaは、パーソナルモビリティのリーディングカンパニーとして、量産車とレース活動を通じ、楽しさや喜びを広く世界の方々に提供し、Hondaのコーポレートスローガン「The Power of Dreams」のもと、お客様とともに夢を実現してまいります」と2016年へ向けた抱負を語っている。

各カテゴリーの具体的な参戦計画は以下の通り。

【2015年二輪世界選手権】
1.FIM※1ロードレース世界選手権シリーズ(MotoGP)
<MotoGPクラス>
2016年シーズンのタイトル奪回を目指すMotoGPクラスには、Hondaのワークスチーム※2「Repsol Honda Team」から、2年連続(2013年・2014年)チャンピオンのマルク・マルケスとMotoGPクラス11年目となるダニ・ペドロサの2名が2016年型のワークスマシンRC213Vで参戦。

また、同じく2016年型のRC213Vで「LCR Honda」からカル・クラッチロー、「MARC VDS Racing Team」からジャック・ミラー、「Estrella Galicia 0,0 Marc VDS」からティト・ラバトの3名が参戦し、Hondaは“個人”“コンストラクター”“チーム”の3冠獲得を目指す。
honda-announced-an-action-plan-of-the-2016-motorcycle-championship20151117-1 ※1FIMとは、Fédération Internationale de Motocyclisme(国際モーターサイクリズム連盟)の略称
※2ワークスチームとは、マシンを製造しているメーカーが運営しているチーム。Hondaでは株式会社ホンダ・レーシング(HRC)が運営するチーム
※3“チーム名”の★印はワークスチーム、“マシン”の★印はワークスマシン、“ライダー”の★印はHRC契約を示す

<Moto3クラス>
2015年シーズンでチャンピオンを獲得したMoto3クラスには、2016年型のHondaワークスマシンNSF250RWを投入。2015年シーズンでランキング3位のエネア・バスティアニーニやランキング5位のニッコロ・アントネッリをはじめとした11選手11台が3年連続チャンピオン獲得を目指す。
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2.FIMトライアル世界選手権シリーズ(WCT)
10年連続のコンストラクターズタイトルと9年連続で個人タイトルを獲得しているWCTには、Hondaのワークスチーム「Repsol Honda Team」から、9年連続チャンピオンのトニー・ボウ、WCT参戦21年目の藤波貴久、今シーズン躍進したハイメ・ブストの3選手がワークスマシンCOTA4RTで、前人未到のコンストラクターズタイトル11連覇と個人タイトル10連覇を狙う。
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3.FIMモトクロス世界選手権シリーズ(MXGP)
<MXGP:450ccクラス>
シリーズチャンピオン獲得を逃したMXGPクラスには、2015年シーズンでランキング2位のゴーティエ・ポーリンと3位のイブジェニー・バブリシェフが、2015年と同様にワークスチーム「Team HRC」から参戦。

また、2015年シーズンMX2クラスでチャンピオンを獲得したティム・ガイザー選手が「Team Honda Gariboldi Racing」から参戦。3ライダーともマシンは2016年型のワークスマシンCRF450RWを駆ってチャンピオン獲得を目指す。さらに、HRC契約ライダーの山本鯨が「Team Assomotor Honda」からCRF450Rで参戦する。
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<MX2:250ccクラス>
2015シーズンのチャンピオンを獲得したMX2クラスには、19歳のホルヘ・ザラゴザがチャンピオンチームの「Honda Gariboldi」からワークスマシンCRF250RWで参戦する。
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4.AMA※4スーパークロス世界選手権シリーズ(450SX)
<450SX:450ccクラス>
昨年、チャンピオン獲得を逃した450SXクラスには、昨年と同じくHondaのワークスチーム「Team Honda HRC」から新人ながら1勝を挙げたコール・シーリーと、2勝を挙げながらケガで苦しんだトレイ・カナードがCRF450Rで参戦してチャンピオン獲得を目指す。
honda-announced-an-action-plan-of-the-2016-motorcycle-championship20151117-6 ※4AMAとは、American Motorcyclist Association(アメリカモーターサイクル協会)の略

5.FIMスーパーバイク世界選手権シリーズ(WSB)
ホンダヨーロッパ地域統括会社である株式会社ホンダ・モーター・ヨーロッパ(Honda Motor Europe Ltd.)が支援する「Honda World Superbike Team」から2006年MotoGP世界チャンピオンのニッキー・ヘイデンとマイケル・ファン・デル・マークがCBR1000RRで参戦。
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6.FIM スーパースポーツ世界選手権シリーズ(WSS)
株式会社ホンダ・モーター・ヨーロッパが支援する「PTR World Supersport Team」からカイル・スミスがCBR600RRで参戦。
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ダカールラリー2016
ダカールラリー参戦4年目となるHondaのワークスチーム「Team HRC」は、エースライダーのホアン・バレダと2015ダカールラリーで総合2位を獲得したパウロ・ゴンサルヴェスに、新たにマイケル・メッジ、パオロ・セッシ、リッキー・ブラベックの3名を加えた5名が参戦。2016年型のワークスマシンCRF450 RALLYで、1988年パリ・ダカールラリー優勝以来27年振りのタイトル獲得を目指す。
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