一般財団法人 日本モーターサイクルスポーツ協会(所在地:東京都中央区、会長:大島 裕志、事務局長:隠岐直廣、以下、MFJ)は3月17日(木)、都内で「女性のモーターサイクルスポーツ」記者懇談会を開催した。
ロードレースからは、全日本ロードレース選手権J-GP3クラスで活躍中の岡崎静夏さん、トライアルからは今シーズンより発足した全日本トライアル選手権レディースクラスの選手会長も務める小玉絵里加さん、モトクロスからは、昨年全日本モトクロス選手権レディースクラスチャンピオンを獲得した安原さやさん、そして国際モーターサイクリズム連盟(FIM)女性委員会に参画しているモリワキエンジニアリング取締役・森脇緑さんが出席。
それぞれの立場からレースを盛り上げようと活動していることを発表した。
全日本J-GP3クラスで5年目のシーズンを迎える岡崎静夏さんは「年々、順位は上がってきていますが、自分の目標としている表彰台、そして優勝には到達していません。
まだまだ自分に足りないこと、努力しなければならないことがあると思います。
周りの方にも、すごく助けていただいていますし、レースを戦う中で成長させてもらっています。今は、走るのが一番楽しいですし、夢にまで見るくらいレース中心の生活になっています」と心身共に充実したシーズンを迎えられそうだとコメントした。
11年目にして悲願のタイトルを獲得した安原さやさんは「心境の変化があり、好きなモトクロスをバイクを楽しもうと思ったことがタイトル獲得につながりました。
レーディスモトクロスのメンバーは普段は仲がいいですが、レースになれば、いいライバルとして切磋琢磨しています」と向上心を忘れずにレベルアップしてきていると語り。また、「結果を出すまで控えていた大学受験をし、この春から大学生になります」とコメントした。
一方既に開幕戦を終えたトライアルの小玉絵里加さんは「4位という結果は悔しいですね。
ただ、2度のトライアル・デ・ナシオンの参戦で世界との差を感じ、レディースクラスをスタートできたことは、うれしいですし、もっと競技人口を増やしていきたいです」と今後の抱負を語っていた。
最後に去年の6月よりFIM女性委員に就任している森脇さんは、「ライダーを支える屋台骨として長年レースに20年近く携わってきました。
それは女性も男性も関係なく、ライダーを尊敬して、どう力を発揮できるかが仕事です。
その中で2014年にFIMから鈴鹿4耐に女性チームを出したいという依頼があり、ライダーのプロフィールを見せてもうと、チームに恵まれず、すごく苦労していることがリザルトを見るだけで手に取るように分かりました。
その瞬間、世界で頑張っている女性ライダーを含め、努力している選手に何かしらチャンスを与えたいというのが、きっかけでFIM女性委員に就任した次第です」と述べた。
なおFIM女性委員会は、「今年で10周年を迎え、今後も女性のモーターサイクル活動の注目度や技術の向上をサポートして行くことを目的に活動してく」と結んだ。