トヨタ自動車株式会社(本社:愛知県豊田市、代表取締役社長:豊田章男、以下 トヨタ)傘下でダカールラリーに参戦したトヨタ国内チームの「トヨタ車体 チームランドクルーザー」並びに「日野 チームスガワラ」は、2週間にわたる冒険を終え、最終日の64kmのSSを経て、ブエノス・アイレスに構えられたポディウムを通過。
それぞれ「トヨタ車体 チームランドクルーザー」が、市販車部門4連勝。「日野 チームスガワラ」はトラック部門で8連覇を達成している。
加えて南アフリカトヨタのチームでTOYOTA GAZOO Racingで参戦した「TOYOTA GAZOO Racing SA」が総合5位。「OVERDRIVE TOYOTA」が総合4位完走を果たした。
このなかでランドクルーザー200の2台体制で参戦した「トヨタ車体 チームランドクルーザー」は、安定したパフォーマンスを発揮する327号車のベテランコンビ、クリスチャン・ラヴィエル/ジャン・ピエール・ギャルサン組が大会初日から市販車部門の1位。
ドライバー挑戦2年目のトヨタ車体社員の三浦昂が、経験豊富なローラン・リシトロイシターとコンビを組む332号車が同部門2位を守って推移。
第4ステージでは、三浦がドライバーとして自身初のSS(同部門)トップタイムを記録。
さらにSS中にスペアタイヤをラヴィエル組に渡してサポートの役割も果たすなどチームの勝利に貢献。
対して三浦組は、第10ステージでも再びSSトップを獲り、後続とのタイム差を拡大。車両にダメージを与えないラヴィエル組の安定した速さ、またメカニック勢の確かな点検整備によって車両に殆どトラブルが発生しなかったことでチームのワン・ツー・フィニッシュを確かなものとした。
この結果により、最終的な累計順位は327号車が総合23位/市販車部門1位、332号車が1時間42分41秒差の総合24位/同部門2位となった。
なお、2位の332号車と3位のデニス・ベロゼフスキー組333号車(ランドクルーザー200、累積29位)との差は3時間37分07秒であった。
一方、日野チームは今大会にエンジンとサスペンションの大幅改良を施した日野レンジャーを投入。
競技が始まると2号車は大型のライバル勢にそん色ないパフォーマンスを発揮し、1号車も安定した走りで累積順位のポジションを高めていった。
ボリビアでの中盤戦以降は悪天候の影響によるステージ短縮/キャンセルも相次いだが、2号車は粛々と走行を続け、10日には累計順位のトラック部門総合10位、さらに翌日には総合8位へと躍進した。
最終日14日の行程は、アルゼンチンのリオ・クアルト~ブエノスアイレス。以前にも使われたリオ・クアルト周辺の農道を舞台に最後のSSが64㎞にわたって行われた。
距離が短いため無理をしても短縮出来るタイムはごくわずか。リスクを冒してペースを上げる競技車は少ない。
日野チームの2台も落ち着いた走りで2号車がトラック部門SS総合21位、1号車も総合35位となり、2週間の激闘が終了した。
結果、2台の日野レンジャーで参戦した日野チームスガワラは、2号車菅原照仁/杉浦博之組がトラック部門総合8位と、大型の上位勢に分け入る成績を挙げ、排気量10リットル未満クラスの8連覇を達成。
また1号車菅原義正/高橋貢組も総合29位で完走し、日野レンジャーは同クラスのワン・ツーフィニッシュを達成した。
この結果に、日野自動車・代表取締役会長の市川正和氏は「ずっと応援してきましたが、今回の照仁さんのシングルフィニッシュは立派だと思う。義正さんも良く頑張ってくれた。とても満足しています」と喜びのコメントを残している。
またトヨタ自動車株式会社・代表取締役社長の豊田章男氏は、「2017年の皮切りにスタートしたダカールラリーがゴールを迎えました。
トヨタ ランドクルーザーで参戦した「トヨタ車体 チームランドクルーザー」が、市販車部門で4年連続の優勝を果たし、日野自動車のレンジャーで参戦した「日野 チームスガワラ」がトラック部門で8連覇を成し遂げました。
このことを大変うれしく思います。チームの皆さま、関係者の皆さま、本当におめでとうございます。
また、南アフリカトヨタのチームであり、TOYOTA GAZOO Racingの一員でもある「TOYOTA GAZOO Racing SA」が総合5位で、「OVERDRIVE TOYOTA」が総合4位で、完走を果たしました。
トヨタ車、並びにトヨタグループのダカールラリー挑戦に応援いただきましたファンの皆様に、心より感謝申しあげます。
そして、トヨタのクルマに乗り、トヨタの名を冠した同志達が、ダカールに挑み、幾多の苦難を乗り越えて、その厳しい道のりを走り切ったことを、本当に誇りに思います。
今回のダカールラリーには79台の4輪車が出走し、その内の36台がトヨタ車での参戦でした。
過酷を極めるダカールラリーの道に挑むにあたり多くのチームが、トヨタ車に期待し、その性能を信頼してトヨタを選んでくださった…
そのことに感謝すると共に、これからも、その期待に応えていける「もっといいクルマづくり」を続けていかなくてはならないと、想いを新たにいたしました。
道が人を鍛える。人がクルマをつくる…。
過酷な道への挑戦は、必ずや「もっといいクルマづくり」の力になってまいります。
今後も、トヨタグループ一丸となって、世界の様々な道を走り、「もっといいクルマづくり」に取り組んでまいります。引き続き、皆さまに、応援いただければ、嬉しく思います。皆さま、応援ありがとうございました」と語っている。