トヨタ自動車・インテルら7社、ビッグデータ収集・IT基盤構築の企業連合創設へ


トヨタ自動車、トヨタIT開発センター、インテル、エリクソン(NASDAQ: ERIC)、デンソー、NTT並びにドコモの7社は8月10日、Automotive Edge Computing Consortium(オートモーティブ・エッジ・コンピューティング・コンソーシアム)の創設に向けた活動を開始した。

エッジ・コンピューティングの概要については、NTTグループによる下記動画を参照されたい

この7社によるコンソーシアムは今後、インテリジェントな車両制御、リアルタイムデータを用いた地図生成、クラウド・コンピューティングによる運転支援など今後、コネクティッドカーの実現に向け必要となる様々なサービスを支える基盤づくりを推進していくと云う。

今後、コネクティッドカーとクラウド・コンピューティングの間で送受信される1か月あたりのデータ量は、およそ8年後の2025年には現在の約1万倍にあたる10エクサバイトに達すると予想されている。

この予想は、将来、分散型のネットワークや、膨大なデータ処理が可能な大容量の計算リソースやストレージを持つ新しいシステムアーキテクチャが必要となることを意味する。

またこれらのアーキテクチャは、地域とグローバルでの連携が必要となるため、国際的な基準への対応が求められることになる。

そこで、この状況を踏まえ同コンソーシアムでは、エッジ・コンピューティング(ユーザーの近くに置くサーバを意味するエッジサーバを分散設置させ、距離を短縮することで、通信遅延を短縮知る技術)や、より効率的なネットワーク構成技術などを活用することにより、自動車とクラウド間のビッグデータの大容量通信と計算処理に重点的に取り組む。

また、主に自動車への搭載を想定した、モバイル機器の新しいユースケースの開発とその要件の定義を行い、関連する標準化団体、業界コンソーシアム、ソリューションプロバイダとの連携を進めていく。

ひいては最も効率的な分散・階層型コンピューティングの研究を推進していくと云う。このために上記7社の創設メンバーは、今後数ヶ月間にわたって、グローバルに参加企業、研究機関を募りながら、このコンソーシアム組織を拡大していく構えだと云う。