トヨタ、WEC第6戦サーキット・オブ・ジ・アメリカズ6時間で北米大陸に於ける連続表彰台を目指す


2016-live-relay-toyota-gazoo-racing-press-conference20160127-1

トヨタ自動車株式会社(本社 : 愛知県豊田市、社長 : 豊田章男、以下、トヨタ)傘下のTOYOTA GAZOO Racingは、北米大陸で行われるFIA世界耐久選手権(WEC)2戦目となる第6戦サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)6時間レースに臨む。

toyota-aims-to-in-consecutive-podium-in-the-north-american-continent-in-the-wec-round-6-circuit-of-the-americas-6-hours20160913-5

世界耐久選手権も第6戦を迎え、2週間前に第5戦が行われたメキシコシティから北へ1500kmほど移動。次戦はアメリカ・テキサス州オースティン近郊に位置するCOTAで、9月17日(土)に決勝レースが行われる。

前戦メキシコで3位表彰台を獲得したTS050 HYBRID #6号車の小林可夢偉、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイの3名は、WECのドライバーズ選手権で2位へと浮上。TOYOTA GAZOO Racingは第5戦に引き続き、第6戦でも表彰台獲得を目指す。

前戦で#5号車は、中嶋一貴とセバスチャン・ブエミのふたりがトップに迫る速さを見せながらも、ドライブトレーンのトラブルのためにリタイアを余儀なくされた。

しかし今回は事前テストに於ける負傷のため、メキシコを欠場したアンソニー・デビッドソンが戦列復帰。再び3人でオースティンに挑む予定だ。

toyota-aims-to-in-consecutive-podium-in-the-north-american-continent-in-the-wec-round-6-circuit-of-the-americas-6-hours20160913-4

TOYOTA GAZOO Racingは、第4戦ニュルブルクリンクと第5戦メキシコ同様、COTAに超ハイダウンフォースパッケージのTS050 HYBRIDを持ち込む。この空力パッケージは、メキシコの不安定な天候の中でも高いパフォーマンスを示している。

1周5.513kmのCOTAは、オースティン市街地から19kmほど南に位置し、その独特なコースレイアウトは多くのドライバーから好評を得たコース。高速かつグリップの高いLMP1車両でレースをするのに適している。

併せて天候も重要な要素だが、例年30度を超える気温は、ドライバーやピットクルーにとっては過酷な環境となる。

ピットクルーは全てのセッションの間、耐火スーツを着用しなくてはならない。暑さだけでなく、過去のレースでは突然の雷雨に見舞われたこともある。2014年のレースでは決勝日が豪雨に見舞まわれ、大混乱となった。

toyota-aims-to-in-consecutive-podium-in-the-north-american-continent-in-the-wec-round-6-circuit-of-the-americas-6-hours20160913-3

TOYOTA GAZOO Racingは、今季5戦で3回の表彰台を獲得しており、今大会でもライバルのアウディ、ポルシェとの首位争いを目指すと云う。

レースウィークは15日(木)にそれぞれ90分間の公式練習1回目、2回目が行われる。

そして16日(金)の公式練習走行3回目と予選を経て、翌17日(土)の現地時間午後5時(日本時間翌18日午前7時)に6時間に及ぶ決勝レースのスタートが切られる。

佐藤俊男 TOYOTA GAZOO Racingチーム代表
再びオースティンの地を訪れるのを楽しみにしています。多くのスタッフが第5戦メキシコの後も北米大陸にとどまり、心身ともに万全な体調をもって今週末のレースに臨みます。

前戦メキシコで再び表彰台を獲得出来たことに満足していますが、それ以上に力強い走りが出来たことを嬉しく思っています。

超ハイダウンフォースパッケージの開発は全力で続けられており、COTAでも好結果が期待できると思っています。我々はヨーロッパ圏外への遠征初戦でまずまずのスタートを切りました。それだけにこの週末、また上位争いをするのが楽しみです。

toyota-aims-to-in-consecutive-podium-in-the-north-american-continent-in-the-wec-round-6-circuit-of-the-americas-6-hours20160913-2

中嶋一貴(#5号車)
COTAは本当に走っていて楽しいコースです。コース序盤は非常に高速で、良いリズムでコーナーを抜けて行かなくてはなりません。

ここでのレースはとても暑く、私は昨年初めてそれを経験しました。車両には追加のエアーダクトが準備されますが、それでも暑く、ドライバーは万全な体調でレースの週末に臨まなくてはなりません。

再びオースティンでレースを戦うのを楽しみにしており、好結果で終えられることを期待しています。

アンソニー・デビッドソン(#5号車)
COTAは素晴らしいコースで本当にチャレンジングです。高速コーナー、大きな高低差、何箇所ものテクニカルコーナーがあり、ここが嫌いだというドライバーには会ったことがありません。

ドライバーにとっての敵は非常に高い気温と湿度です。私自身は、レースに復帰出来て喜んでいます。メキシコを欠場することになったのは残念でしたが、正しい決断だったと思います。

セバスチャン・ブエミ(#5号車)
メキシコは我々#5号車にとっては望んだ結果とはなりませんでしたが、内容的には良いものはあったので、オースティンでのレースを楽しみにしています。メキシコの決勝レースのペースはとても良く、アウディやポルシェと互角に渡り合うことが出来ました。オースティンはサーキットの特徴からも、更に我々のTS050 HYBRIDに適していると考えています。恐らくかなりの接近戦になると思いますが、良いパフォーマンスを見せてクリーンなレースが戦えることを望んでいます。

toyota-aims-to-in-consecutive-podium-in-the-north-american-continent-in-the-wec-round-6-circuit-of-the-americas-6-hours20160913-1

小林可夢偉(#6号車)
LMP1カーでCOTAのコースを走るのは初めてなのでとても楽しみにしています。以前F1では走ったことがあり、走っていて楽しいコースだということは知っています。

それだけにこのコースではTS050 HYBRIDでどんな走りが出来るのか興味深いところです。F1での経験と大きく異なるのは暑さでしょう。私がF1で走ったのはシーズン終盤でもっと涼しい季節でしたし、F1はコクピットが開放されています。

チームメイトによると、LMP1カーのようなクローズドコクピットは非常に暑いらしいですが、問題ないと思っており、心配はしていません。

ステファン・サラザン(#6号車)
メキシコを好結果で終えられた直後だけに、オースティンでのレースを待ちきれません。

TS050 HYBRIDで力強い走りが出来るようになり、今回も上位争いが出来ると思っています。超ハイダウンフォースパッケージでこの速さに復活するまでに、チームが本当に大変な努力をして来たことをよく知っていますし、その努力に感謝しています。

オースティンも簡単なレースではないでしょうが、チーム一丸となって戦い、決勝レースで最良のパフォーマンスが発揮出来るよう準備をしており、メキシコ同様、全力を尽くします。

マイク・コンウェイ(#5号車)
オースティンはWECの中でも、好きなサーキットのひとつです。コース上の混雑をかわしていくのは難しいですが、素晴らしいレイアウトで、レースをするのが楽しいコースです。

オースティンの街も素晴らしく、訪れるのは楽しいです。レース前には、アリゾナで数日過ごし、暑さに備えるためのトレーニングをするつもりです。

そして、充分な準備の下、チームのためにも更なる好結果を目指してレースに臨みます。再び表彰台に立つべく全力で戦います。