スーパーバイク世界選手権・第2戦タイで、NISSINユーザーのV・D・マークが表彰台


2016年SBK(スーパーバイク世界選手権)第2戦が、タイ東北部ブリーラム県のチャン・インターナショナルサーキットで開催された。当地のSBK開催は、昨年に続き今年が2回目となる。

左5右7の計12コーナーで構成される全長4,554mのコースは、超高速コーナーからヘアピンの低速コーナーまで彩り豊かな構成で、テクニカルかつダイナミックなレイアウトで、選手たちにとっては攻略しがいのあるコースだ。

前戦のオープニングラウンド・オーストラリアでダブル表彰台を獲得してスタートダッシュを決めたNISSIN陣営のマイケル・ファン・デル・マーク(Honda World Superbike Team)は、今大会でも引き続き好調さを発揮。

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ニッキー・ヘイデン(Honda World Superbike Team)

スーパーポールでは最速タイムを叩き出して自身初となるポールポジションを獲得した。チームメイトのニッキー・ヘイデン(Honda World Superbike Team)も、安定した速さで3列目8番グリッドスタート。

現地時間土曜午後4時(日本時間午後5時)にスタートレース1では、ファン・デル・マークは、少し出遅れて順位を4番手に落としてしまうものの、その後はポジションを回復し、3位でゴール。3レース連続の表彰台獲得となった。

一方ヘイデンはメカニカルトラブルによりピットインを余儀なくされ、リタイアとなった。

その後、日曜午後4時にスタートした第2レースでも、ファン・デル・マークは力強い走りを披露。

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タイ・ブリラムのチャン・インターナショナルサーキットは、世界屈指のハードブレーキングコース。NISSINは安定した制動力を提供した。

序盤周回では表彰台圏内を争っていたが、やがて中盤以降はトップグループから少し離れた単独走行となり、最後は4位でチェッカーフラッグを受けた。

チームメイトのヘイデンは、NISSINブレーキの性能をフルに発揮しながら、前をゆく選手を周回ごとに巧みにオーバーテイク。全20周のレースを終え、最後は5位でゴールを果たした。

またドミニク・シュミッター(Grillini SBK Team/Kawasaki)は第1、第2レースともに19位だ。プレシーズンに負傷をしたジョシュ・フックは今回欠場。代役参戦となったサフスチャイ・ケオジャトゥラポーン(Grillini SBK Team/Kawasaki)は、両レースを21位で完走した。

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マイケル・ファン・デル・マーク(Honda World Superbike Team)

2016年シーズンはこの後、戦いの舞台を欧州へ移し、第3戦アラゴン大会は4月1日(金)にフリー走行がスタートする。

 

マイケル・ファン・デル・マーク(Honda World Superbike Team)
「第2レースはいまひとつだったけれども、満足すべき結果だと思う。ポールポジションから第1レースは3位表彰台、そして第2レースで4位、というこの成績は、昨年の厳しい流れを考えれば自分たちの予想を充分に上回るリザルトだといっていい。

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バイクも上々でレースのペースも良かった。第2レースでもフロントタイヤの種類を変更せずに少し賭けに出てみたのだけれども、結果的にはそれが正解だったと思う。

フィーリングこそ第1レースのようにはならなかったものの、勝負に出た結果なのだし、13ポイントをさらに稼げたのでよかったと思う」

 

ニッキー・ヘイデン(Honda World Superbike Team)
「第2レースではバイクのフィーリングがぐっとよくなった。ひと晩かけてビッグチェンジを施して、そのおかげですごく乗りやすくなった。

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完璧とはいわないまでも、大幅によくなったことはまちがいない。ミスなく乗りこなすことができて、バイクはとてもよく走ってくれた。スタートが決まらなくて序盤にペースを上げることができなかったので、思い切り攻めてオーバーテイクしてゆくことが難しかった。

集会を重ねてゆくとどんどん乗りやすくなってきて、終盤でレース中の自己ベストを出せたのもよかった。

ウォームアップが終わった段階では、もっといい戦いをできると思っていたけれども、今回もたくさんのことを学べたので、いいレースウィークになった」