スーパー耐久レースで、クルマと燃料All Japanで“共挑”
ENEOS( 本社:東京都千代田区、代表取締役社長:山口敦治)は6月2日、「ENEOSスーパー耐久シリーズ2025」を舞台にエタノール混合ガソリンの提供および開発実証を開始した。
*会見写真は、左から1人目 トヨタ自動車の中嶋裕樹 取締役副社長CTO、続いてSUBARUの藤貫哲郎 取締役専務執行役員CTO、ENEOSホールディングス藤山優一郎 常務執行役員CTO、 一般財団法人スーパー耐久未来機構の桑山晴美 副理事長、 マツダの梅下隆一 専務執行役員CTO、日産モータースポーツ&カスタマイズの木賀新一 専務執行役員
5月31日、当該燃料の提供先であるSUBARU、トヨタ自動車、日産モータースポーツ&カスタマイズ、マツダの技術開発最高責任者と共に、当該開発実証に関する会見を富士スピードウェイ(静岡県駿東郡)で開催した。
使用される低炭素ガソリンの原材料の一部は、植物由来のエタノール(バイオエタノール)は、トウモロコシやサトウキビなどに含まれるグルコース、ならびに草本系植物やパルプ、古紙などを原料とするセルロースを発酵させて製造されるもの。
こうした植物等の原材料は、大気中のCO2を吸収することから、化石燃料と比べて炭素排出量が少ない低炭素燃料となる。
これを既存の化石燃料由来のガソリンに混合したものがエタノール混合ガソリンであり、今日、自動車分野で注目されている次世代の低炭素ガソリンとなる。
こうした次世代燃料は、2025年2月に閣議決定された第7次エネルギー基本計画でも、その期待が示されており、官民が協力して導入に向けた環境整備を進めている。
ENEOSでは、こうした次世代燃料の開発に、長年培った技術的知見を活用しているが、エタノール20%混合ガソリン(E20)の品質(JIS規格)が現段階で定義されていないため、国内外での技術情報を蓄積している最中にある。
今後は、ENEOSスーパー耐久シリーズでのE20供給を通じて、自動車メーカーと燃料メーカーが協力し、過酷なレース条件下での開発と実証を目指す。