NTTロジスコ(本社:東京都中央区、代表取締役社長:中江康二)は、5月13日・14日、公益社団法人日本ロジスティクスシステム協会(JILS)主催の「全日本物流改善事例大会2025」に於いて、自社顧客の物流事業に係る「発注プロセスの改善と在庫適正化、配送コストの削減達成事例」を披露した。
その同事例のプレゼンテーマは、『お客様とチームで二人三脚! 発注プロセス改善で在庫適正化と配送コストを削減』と題するもので、福祉用品等の販売を手掛ける顧客企業の物流業務を対象とするもの。
NTTロジスコは、欠品による顧客満足度の低下や機会損失、また近隣倉庫の欠品に伴う遠方からの振替え出荷等によるムダな配送コストの増大が、ボトルネックになっていたことに着目。これらに対応するため、以下の改善を実施した。
(1)発注計画ロジックの見直し
発注計画システムを刷新し、季節変動に対応できる需要予測機能や需要特性に応じた安全在庫の自動設定機能を追加した。
更に欠品に起因した他倉庫からの振替え出荷実績を、本来出荷が行われるべき欠品倉庫の出荷実績として補正し、需要予測に反映させる精度向上施策を提案・実践した。
(2) 保管スペースを考慮した在庫バランスの調整
その上で、顧客企業の倉庫運営チームと連携。容積の大きい大型商品の入荷頻度を高くすることにより保管容積を抑制。
保管容積の圧縮により、捻出された保管スペースに欠品しがちな商品の在庫を増やし、保管キャパシティ内でアイテム別の在庫保有量のバランスを適正化した。
<効果>
・保管スペースを増やすことなく、欠品商品の在庫を増やすことで欠品数・欠品率の低減。
・欠品による他倉庫からの振替え出荷作業費・配送コストの削減した。
NTTロジスコでは、「3.5PL®(NTTロジスコの登録商標)事業者として、お客様にご満足頂ける安全かつ最先端の物流を提供し続けるだけでなく、お客様のサプライチェーン最適化に貢献するサービス・ソリューションを提供します。
これらの施策を活用・実践し、客観的な視点での提案を行うことにより、サプライチェーンにおけるプレイヤーをつなぐ「サプライチェーントータルコーディネーター(SCTC®)」を目指していきますと述べた。