海外・北米・アジア・中国生産は1月として過去最高、海外販売も堅調ながらも、国内販売の軟調が続く
本田技研工業株式会社(本社:東京都港区、社長:八郷隆弘、以下、ホンダ)は、2016年1月の四輪車領域に於ける生産、国内販売、輸出の実績を発表した。
まず短期的な実績低迷となっていた国内生産値は、前年同月比2.8%増の6万1810台となって2か月ぶりに過去実績を超えた。
対して海外生産値は、前年同月比13.0%増の34万2449台。これは1月単月の成績としては過去最高。
これを踏まえた世界生産は、前年同月比11.3%増の40万4259台で、これも海外生産と同じく1月単月としては前年を含め過去最高値となり、かつ8か月連続増となっている。
一方、販売面に於ける国内市場は、前年同月比19.5%減の5万1207台となって2か月連続の減。
登録車としても前年同月比11.2%減の2万6553台と2か月連続減。併せて国内他社でも低迷が続く届出車は、前年同月比26.9%減の2万4654台に終わった。
最後に輸出は、前年同月比321.3%増の1万0224台、これは7か月連続増。結果、総じて世界生産・販売共に堅調だが、表向きこれらを下支えするべき国内販売成績に対する課題が解決できていない。
今後、直近の国内外環境から見て、品質関連コストの増加分や為替の影響が懸念されることから、国内に於ける事業環境に関しては、何らかの新たな方策が求められるようになっていくものと見られる。