去る2011年シーズンを前に、ラリー車両のテスト環境の中で重傷を負った31歳のロバート・クビサが、フォーミュラEへの転向を噂されている。またホセ・マリア・ロペスは、2月6日・フォーミュラE第4戦、アルゼンチン・ブエノスアイレスラウンドにDSのゲストとして訪問。
本来のドライバー、ジャン・エリック・ベルニュ選手が、食中毒になったことで、シート合わせをして本レース開始前に待機するなど、この新たなシングルシーターカテゴリは、話題に事欠かない。
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このシトロエンのラグジュアリー部門にあたるDSは、独立したブランドポジションを固めるためにフォーミュラEを利用している。
そして今年、長年シトロエンの技術面を引っ張ってきたザビエル・メステラン・ピノン氏が、このDSヴァージン・レーシングチームに移動したことで、同チームの士気は大きく高まっていた。
そうした中、同ラウンドでDSヴァージン・レーシングのサム・バード選手が優勝。新生DSブランドとしてフォーミュラE初勝利を挙げている。
通常フォーミュラEのレース運びは、車両の電池寿命が限られることから、マシンの使い分けのマネジメントなどがレースの采配に加わり、トップが目まぐるしく変わる白熱した展開となるもの。
しかし今ラウンドでステアリングを握ったサム・バード選手は、ポールポジションからスタートを切って以降、終始順調にレースをリード。
今ブエノスアイレスラウンドでポディウムの頂点に立った。
チームとしても自身としても初優勝を獲得したサム・バード選手は「みんなで勝ち得た表彰台、本当にうれしい!」と感極まるシーンも見られた。
監督のグザビエ・メステラン氏は「DSブランドにとって歴史的な週末となりました。サムに感謝、チームに感謝。素晴らしいレースだった。僕らの快進撃は続きます。これからも応援してください」とコメントした。