株式会社ユーグレナ(本社:東京都港区、社長:出雲充)は、経済産業省資源エネルギー庁の「平成28年度微細藻類燃料生産実証事業費補助金」にて補助金事業者として採択を受けた。
本補助金は、福島県の土着の微細藻類を活用した国産バイオ燃料の生産システムの確立に向けた実証事業への一部補助を行うことにより、微細藻類由来の国産バイオ燃料の生産技術の確立を図り、安定的なエネルギー需給構造の構築を図ることを目的としたもの。
補助対象となる研究について
福島県に生息する微細藻類を用いて、以下の課題に取り組むことにより、微細藻類由来の国産バイオ燃料生産技術を確立し、国産バイオ燃料を実用化することを目指す研究に対する補助金。
(1)排熱・排ガス(CO2)利用システムの構築、分析、評価
火力発電所等由来の排熱・排ガスを利用するためのシステムを構築し、利用効果(CO2吸収量、コスト低減効果等)の分析、評価の実施。
(2)下水利用システムの構築、分析、評価
下水処理場からの下水あるいは排水を利用するシステムを構築し、下水もしくは排水中の栄養素の利用効果(栄養素の吸収量、コスト低減効果等)の分析、評価の実施。
(3)微細藻類由来バイオ燃料の一貫生産システムの構築、分析、評価
上記(1)、(2)のシステムを組み込んだ微細藻類由来バイオ燃料の一貫生産システムを構築し、実用化に向けた大規模化についての検証の実施。
(4)制度的・社会的課題の分析、評価
実用化段階に向けて、微細藻類の培養に排熱・排ガスや下水を利用するに際して、解決すべき制度的(法律等)・社会的(自然・環境、人体影響等)課題の分析や評価の実施。
(5)国産バイオ燃料実用化に向けた検討
上記(1)~(4)の評価結果を総合的に勘案して算出した経済性およびエネルギー収支の試算に基づき、本事業終了後の実用化に向けた計画を策定するとともに、当該計画を着実に遂行するための課題を抽出し、対応する解決方策についての検討の実施。
■研究期間
交付決定日~2017年3月末日