「業界WATCH」カテゴリーアーカイブ

スタンレーと三菱電機、車載用ランプ事業分野で提携

スタンレー電気 (本社:東京都目黒区、代表取締役社長:北野隆典)と三菱電機 (本社:東京都千代田区、執行役社長:杉山武史)は12月25日、車載用ランプシステム事業の共同取り組み(開発・設計・製造・販売)で合意。業務提携契約の締結を行ったと発表 した。

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JFEスチール、水素ステーション用タイプ2蓄圧器を商品化

JFEスチールとJFEコンテイナーは、水素ステーション施設用の〝タイプ2蓄圧器〟を日本国内に於いて初めて商品化した。そしてこの程、同タイプ2の蓄圧器が愛知県の豊田豊栄水素ステーションで初採用、12月25日から運用され始めた。 続きを読む JFEスチール、水素ステーション用タイプ2蓄圧器を商品化

トヨタ自動車、進化したe-Paletteをオンライン公開

実用化に対応し、運行管理システムに新たにAMMSとe-TAPを開発、追加し、運用

トヨタ自動車は12月22日、未来のモビリティサービス専用EV(電気自動車)である「e-Palette(イーパレット)」の進化型をオンラインで公開した。運行管理システムに新機能を開発・追加し、実際に羽田イノベーションシティ内で運用した実証実験の映像を紹介。実用化に一歩近づいた近未来のモビリティサービスの姿を披露した。(佃モビリティ総研・松下次男)

2021年1月1日付でCISO(最高情報セキュリティ責任者)、CSO(最高ソフトウェア責任者)を兼務する山本圭司コネクテッドカンパニー・プレジデントはオンライン発表会で進化型イーパレットは2021年夏の東京オリンピック/パラリンピックの選手村で「最初に実用化する」と述べた。

引き続き静岡県裾野市に建設する実験都市「Woven City(ウーブンシティ)」で運用、進化に取り組むとともに、複数のエリア・地域で2020年代前半に商用化を目指す。山本プレジデントはすでに複数の自治体と話し合いを始めているという。

進化したイーパレットは運行管理ステム「モビリティサービス・プラットフォーム(MSPF)」の新たな機能として、クルマとつながるAMMS(オートノマス・モビリティ・マネジメントシステム)、ヒトとつながるe-TAP(イーパレット・タスク・アサイメント・プラットフォーム)を開発、追加することにより実用化に前進した。

イーパレットは2018年1月のCES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)で豊田章男社長がコンセプトを発表。また、イーパレットなどを活用したモビリティサービスを展開するプラットフォームMSPFを合わせて公表した。

さらに2020年1月のCESで、こうしたモビリティを走らせ、新しいモビリティ社会を提案する実験都市としてウーブンシティを豊田社長が発表した。ウーブンシティは2021年2月23日に鍬入れ式を行い、いよいよ建設が始まる。

ウーブンシティは「未完成の街、実験の街」と位置付けて、常に進化を目指すエリア。人を中心に据え、自動運転、MaaS、パーソナルモビリティ、ロボット、スマートホーム技術、人工知能(AI)技術などを導入、実験する。

2021年夏の東京オリンピック/パラリンピックの選手村で最初に実用化

イーパレットは当初、2020年夏の東京オリンピック/パラリンピックで運用、披露する予定だった。それがコロナ禍で機会を喪失。しかし、開発は進めていたとし、延期となった21年のオリンピックで改めて選手や関係者の移動手段に活用する。

また、コロナ禍で人々の生活様式も大きく変化した。山本プレジデントは「人と接触せずに移動する。また、人が移動するのではなく、人やモノが来ることが求められる」ようになったと述べ、モビリティに新たな条件が加わったと強調。

そこで期待されているモビリティサービスは「必要な時に必要な場所へ時間通りに行ける」「必要な時に、必要なサービスやモノが時間どおりに提供される」ことだとし、言い換えれば「ジャスト・イン・タイムのモビリティサービスだ」との見方を示した。

まさにトヨタ生産方式(TPS)をモビリティサービスで実現するもので、進化したMSPFにはこうしたTPSの考え方を織り込んだという。

運行のベースとなるMSPFはイーパレットが提供する様々なサービスを支える仕組み、技術である。新機能のAMMSは「必要な時に、必要な場所へ、必要な台数だけ」イーパレットを配車する。これにより、リアルタイムの移動ニーズに基づき運行計画をフレキシブルに変更、車両を自動で投入、回収する。

e-TAPは、TPSにおける“自働化”の考えに基づき「目で見る管理」を実現する。車両やスタッフの「異常の見える化」により、車両を一人一台監視するのではなく、一人で複数台管理でき、限られたスタッフでの運行が可能になる。

山本プレジデントは「イーパレットをウーブンシティで運行する。人々が住むリアルな環境のもとで走らせることにより、より安全・安心・快適なサービスが提供できるよう進化を続ける」と述べた。

取材・執筆:松下次男
1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

NTTドコモ、時速290kmで誤差10cmを測位。CASEに反映へ

全日本スーパーフォーミュラ選手権で高精度位置情報の実証実験

株式会社NTTドコモは12月4日から6日に掛けて行われた〝全日本スーパ ーフォーミュラ選手権(三重県・鈴鹿サーキット)〟を舞台に、高精度GNSS(ドコモIoT高精度GNSS位置情報サービス)を用いて、最高時速290kmで疾走する車両の測位誤差、約10センチの違いを捉えることに成功した。(坂上 賢治)

今後同社は、正確な車両位置の把握が必要となる自動車や鉄道に於ける自動運転を対象に、さらなる高精度測位技術の活用を目指すという。

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トヨタ、第1回AA型種類株式を残存取得・消却総額4779億円

トヨタ自動車(本社:愛知県豊田市、代表取締役社長:豊田 章男、以下、同社またはトヨタ)は12月14日、今からおよそ5年前にあたる2015年7月2日に、国内個人投資家向けに発行した種類株式「第1回AA型種類株式」の残存株式を全取得して消却する意向を発表した。(坂上 賢治) 続きを読む トヨタ、第1回AA型種類株式を残存取得・消却総額4779億円

米トヨタ、新型MIRAIのFCユニット搭載の大型トラックを公開

トヨタ自動車(本社:愛知県豊田市、代表取締役社長:豊田 章男)傘下のトヨタ・ノース・アメリカ(Toyota Motor North America/以下、TMNA)は12月11日未明(米国時間 : 12月10日)、燃料電池大型商用トラック(以下、FC大型商用トラック)の最新プロトタイプを米国内に於いて初公開した。(坂上 賢治) 続きを読む 米トヨタ、新型MIRAIのFCユニット搭載の大型トラックを公開

新型MIRAI、元町工場・混合品種組立ラインでの生産開始

トヨタ自動車(本社:愛知県豊田市、代表取締役社長:豊田 章男)は12月9日、実態としては既に公表済みだった新型FCV(燃料電池自動車)「MIRAI(ミライ)」のフルモデルチェンジをようやく公式発表(6年振りの刷新となる)した。併せて同日の12月9日よりトヨタの車両販売店を通じて販売を開始すると発表した。(坂上 賢治)

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水素バリューチェーン推進協議会(JH2A)が設立

トヨタ自動車など9社が推進役となり発足、会員数88社でスタート

トヨタ自動車、三井住友フィナンシャルグループなどが参画して水素の社会実装取り組みを推進する水素バリューチェーン推進協議会(略称・JH2A)が発足した。12月7日に東京都内で設立記念イベントを開き、設立趣旨を紹介するとともに、2021年2月をめどに水素普及に向けた提言を政府に行う考えを明らかにした。(佃モビリティ総研・松下次男) 続きを読む 水素バリューチェーン推進協議会(JH2A)が設立

自民党MaaS議員連盟、マイクロモビリティ推進勉強会を開く

電動キックボードなどのマイクロモビリティ推進の勉強会

自民党MaaS議員連盟マイクロモビリティPT(プロジェクトチーム)は12月4日、東京・永田町の衆院第二議員会館会議室で勉強会を開き、電動キックボードの走行条件緩和などマイクロモビリティの普及向けた課題や要望を討議した。(佃モビリティ総研・松下次男) 続きを読む 自民党MaaS議員連盟、マイクロモビリティ推進勉強会を開く

三菱自動車工業、新型エクリプスクロスをオンライン会見で発表

7月発表の中期経営計画で掲げた環境製品強化の第1弾

三菱自動車は12月4日、クロスオーバーSUV「エクリプス クロス」のデザインを一新するとともに、新たにPHV(プラグインハイブリッド)モデルを設定し、同日から発売したと発表した。同車は7月に発表した中期経営計画に盛り込んだ環境技術を生かした商品強化策の第1弾となり、三菱自動車の再建を担う重要なモデルに位置づけるものだ。(佃モビリティ総研・松下次男)

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ホンダ、自動運転レベル3の型式指定を国交省から取得

本田技研工業(本社:東京都港区、社長:八郷隆弘、以下ホンダ)は11月11日、予てより国土交通省に対して申請していたレベル3の自動運行機能を備えた車両の型式指定を取得した。(坂上 賢治)

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ボルボトラックス、EVトラックのフルラインメーカーに

スウェーデン・イエテボリに本拠を置くABボルボ傘下のボルボトラックスは11月5日、来る2021年に欧州市場に向け大型電気トラックを発売。生産面に於いても翌2022年から量産体制に入ると宣言した。(坂上 賢治)

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ボルボトラックス、大手食料小売と輸送時のCO2低減に取り組む

ボルボトラックス(瑞典)は11月4日(欧州中央時間)、自国内有数の食料品小売ICA(イーカ)スウェーデンと協力。輸送時のCO2削減での取り組みを公表した。(坂上 賢治)

ちなみにICAスウェーデンは1938年創業。同国内東部・ストックホルム県ソルナに本部を置く北欧最大手の小売グループ(ナスダック・ストックホルム上場企業)である。

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福岡でi-ROADを活用したワーケーション実証が始動

福岡を拠点に地域の可能性を模索しているスマートデザインアソシエーション(代表取締役:須賀大介 以下、SDA)は2020年10月16日から翌年2月28日まで、福岡でパーソナルモビリティを利用したワーケーション✖️ツーリズムの実証実験を行う。

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フィギュアスケートの紀平梨花選手、トヨタに入社

トヨタ自動車(本社:愛知県豊田市、代表取締役社長:豊田章男、以下トヨタ)は、女子フィギュアスケートの紀平 梨花選手が11月1日付で入社したと11月2日に発表した。

入社にあたり紀平選手は「今シーズンからトヨタ自動車にお世話になることが決まり、大変嬉しく思います。 続きを読む フィギュアスケートの紀平梨花選手、トヨタに入社

ナイル、定額カルモで即納サービスを開始

コロナ禍のなか日常の移動手段としてマイカー需要のニーズは急増中。単月の昨対比で約3倍の記録も

ナイル株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役 社長:高橋 飛翔、以下ナイル)は10月20日、同社事業の月額定額カーリース商品「おトクにマイカー 定額カルモくん」で最短4週間で納車を行う〝即納サービス〟を開始した。(坂上 賢治)

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ホンダ、2021年を以てF1世界選手権から撤退

本田技研工業(本社:東京都港区、社長:八郷隆弘、以下ホンダ)は10月2日の17時、来季2021年シーズンを以てFIAフォーミュラ・ワン世界選手権(以下、F1)へのパワーユニットサプライヤーとしての参戦を終了すると発表した。(坂上 賢治)

ホンダは去る2015年、世界最高峰の四輪車レースであるF1世界選手権に於いて、自らのエネルギーマネジメント技術を武器に世界を制することを宣言。F1への再チャレンジを開始した。

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パイオニア、市販製品初の緊急機能付き通信ドライブレコーダー

パイオニアは9月30日、市販製品で初の緊急通報機能付き通信ドライブレコーダーを発売すると発表した。あおり運転に遭遇した場合などに警察への通報やロードサービスを受けられる機能を持たせた商品だ。11月中旬からサブスクリプション方式でサービスを提供する。(佃モビリティ総研・松下次男)

自動通報や救援活動などを展開する「ドライブレコーダー+(プラス)」

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プジョー新型SUV2008で人気のコンパクトSUV市場へ攻勢

グループPSAジャパン(アンジェロ・シモーネ社長、東京都目黒区)は9月29日、プジョーブランドのBセグメントコンパクトSUVである新型「SUV 2008/SUV e-2008」のオンライン発表会を開いた。市場が拡大するコンパクトSUV市場に向け、攻勢をかけるモデルとし、シモーネ社長は「若々しく、街中でも、郊外でも気軽に運転できるクルマだ」と強調した。(佃モビリティ総研・松下次男)

ガソリン車とEVは総コストをほぼ同等に、EVの航続距離は385km(JC08モード) 続きを読む プジョー新型SUV2008で人気のコンパクトSUV市場へ攻勢

三菱自動車工業特別顧問(元取締役会長 代表執行役)の益子修氏逝去

三菱自動車工業(本社:東京都港区、代表執行役CEO:加藤隆雄) は8月31日の午後、同社の特別顧問(元取締役会長 代表執行役)であった益子修が先の8月27日(木)に逝去したと発表した。(坂上 賢治)

同発表に際して三菱自動車工業CEOの加藤隆雄氏は「生前皆様から賜りましたご厚情に、故人に代わりまして、厚く御礼申し上げます」と語り、さらに同社からは「故人の遺志により、〝お別れの会〟の開催予定はございません。なお、香料・供花は固くご辞退させていただきます。何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます」と結んでいる。

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