自動車AIソリューションでの運用効率の最適化を検証へ
AI搭載のローコードデータ統合プラットフォーム「Synstream
( シインストリーム )」を開発するRooTs Innovation Pte. Limited( ルーツ・イノベーション / 本社:シンガポール・ロビンソンロード、CEO:Ivan Cham )は3月6日、PRDCSG( Panasonic R&D Center Singapore / パナソニックR&Dセンターシンガポール )との協業を発表した。
同協業を介して両社は、PRDCSGのAIビデオ分析機能とSynstreamの高度なデータ自動化プラットフォームを統合。ヒューマンセントリックAIソリューションおよび自動車AIソリューションに於けるデータパイプラインに係る運用効率の最適化を検証することを決めた。
なお上記に係るPRDCSGは、パナソニックに於けるアジア太平洋地域の研究開発拠点で、人工知能、無線ネットワーク、知的財産に焦点を当て、世界市場向けの次世代技術の開発に取り組んでいる。
またSynstreamsとは、ルーツ・イノベーションが手掛けるIT自動監視を可能にするデータ処理・モデリングプラットフォーム。
メインフレームを含む異種データソースをシームレスに統合した上で、BI、コンプライアンス、IT自動監視を可能にするデータ処理・モデリングプラットフォームを指し、自動IT監視のための堅牢なアプリケーションマーケットプレイスを活用できるよう支援するもの。
同プラットフォームは、ハイブリッドアーキテクチャを支援し、オンプレミスとクラウド環境の両方に対応している。
高度なAIシステムを支えるデータパイプラインの最適&最新化支援へ
さて両社による今協業の背景は、都市部や自動車産業がリアルタイムデータへの依存度を高めていくにつれて、大量の視覚情報をシームレスに処理・分析する能力を備えることが必要不可欠になっている実情があるため。
そうしたなかでアジア太平洋地域全体で、高精度AI分析ソリューションを開発する地域研究開発ハブのPRDCSGを介して、ルーツ・イノベーションはSynstreamの技術を活用することで、高度なAIシステムを支えるデータパイプラインの最適化と最新化を支援したい考え。
これにより同社では、生データの取得と実用的なインテリジェンスの間のギャップを埋めることができると話している。
シナジーの活用:Panasonic AI アナリティクスと Synstream の融合
より具体的には、同協業を通じてSynstreamのデータ自動化機能がPRDCSGのAI研究分野をどのように補完するかを確認。今後は以下分野に於ける迅速なシステム導入を検証していく。
• 人間中心のAI分析:人数カウントと在室状況、活動検知と転倒検知、ヘルメット/PPEコンプライアンス監視、追跡と分析のための自動データフローを通じて、安全性と運用効率を向上させる。
• 自動車向けAIソリューション:歩行者検知、セマンティックセグメンテーション、位置特定、監視、深度推定、AIベースのトップビュー生成など、次世代モビリティに向けたデータ集約型研究を支援する。
• その他のAIモジュール:昆虫検知、野菜認識、冷蔵庫製品認識、AIスポーツ分析、不審物体検知など。
Synstreamアプリケーションマーケットプレイスによる研究の強化
Synstream側では、ハイブリッドデプロイメントと幅広いデータ統合機能(API、AWS、SQLなどをシームレスに接続)を活用することで、PRDCSGのAIシステムで収集された視覚データは、単なるモニタリングに留まらず、幅広い用途で活用できるとした。
これによりSynstreamアプリケーションマーケットプレイスを通じて統合されたデータは、ペーパーレスの電子フォームを自動的に生成し、IT監視を強化し、統合ワークフロー全体でコンプライアンスを確保するのに役立つという。
両社双方に於ける協業成果と今後の展望について
今後の展望についてRoots InnovationでCEOを務めるイヴァン・チャム氏は、「今協業は、単なる技術提携に留まらず、信頼と実行力に基づくものです。
私たちは今後もパートナーと共に野心的な研究を実際の導入へと繋げていきます。PRDCSGとの共同事業は刺激的な道のりであり、今後も共に発展していくことを大変嬉しく思います」と述べている。
対してPRDCSGのペック・ユー・タン氏は、「Roots Innovationとの協業により、迅速かつ集中的に新たなアプローチを探求することができました。
Synstreamプラットフォームは、データ運用を効率化する可能性を示してくれました。これは、スマートインフラに関連するAIソリューションを推進する上で非常に重要です」と語っている。
なお今協業に続き、Roots Innovationは台湾で開催されるSmart City Summit & EXPO(2026年3月)で自社の技術を紹介していく。また併せて両社は、これらの機能をアジア太平洋地域のより広範なスマートシティや企業の分野に展開するための、更なる協業の機会を模索していくと結んでいる。
