BYD製の大型EVバス「K8」が〝立山黒部アルペンルート〟での営業運行を開始した。元々同ルートを走っていたトロリーバスに換わって「立山トンネル電気バス」として運行するのは、今年の開通日にあたる4月15日から。
併せて同日、日本導入4モデル目の乗用クロスオーバーEV「BYD SEALION 7」を利用した特別見学ツアーも実施された。
ちなみに「K8」が走る運行ルートは、標高3,000m級の峰々が連なる北アルプスを貫通する世界有数の山岳観光コース。総距離は37.2km、最大高低差は1,975mで、その区間の多くが中部山岳国立公園の域内にある。
より具体的な活躍場所は、富山県側の立山駅と長野県側の扇沢駅を玄関口に、ケーブルカー、ロープウェイなどの様々な乗り物を乗り継いだ後、軟弱地盤の掘削で難工事を強いられた「立山トンネル(室堂駅から第観峰駅まで)」となる。
先の通り、先代のトロリーバス(無軌条電車)の代替となった「K8」は、輸送需要が多い大都市圏に適した全幅2.5m、全長10.5mクラスのボディサイズを持ち、フラットな車室空間を実現するべくインホイールモーターを採用。
駆動用バッテリーは、発火の恐れが低いBYD独自のリン酸鉄リチウムイオンを用いたブレードバッテリーが採用されている。
同ルートを運営する立山黒部貫光(株式会社)は、先のトロリーバスの後継として計8台のBYD製・大型電気バス「K8」を納入した。
BYD「K8」の主要諸元は以下の通り
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項目:内容
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車長×車幅×車高:
10,500 mm X 2,495 mm X 3,270 mm
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ホイールベース:5,300 mm
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車両総重量
都市型:16,200kg
郊外型:15,980kg
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乗車定員:都市型:80人 / 郊外型:76人
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充電方法:CHAdeMO
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車載バッテリー:
リン酸鉄リチウムイオンバッテリー
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バッテリー容量:314kWh
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航続距離:240km
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最大出力:200(100×2) kW
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最高速度:70 km/h
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最大登坂勾配:15%
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最低地上高:130㎜
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航続距離:240km
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最小回転半径:8.3m
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アプローチアングル:8°
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デパーチャーアングル:7.8°
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サスペンション(F/R):
エアサスペンション
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タイヤ
275/70R 22.5 148/145 J
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*「K8」のその他の特長は製品URLを確認されたい:https://byd.co.jp/products/k8/ )
立山トンネル電気バス・デビュー記念イベント
また今回、BYDの大型電気バス「K8」を就航させた立山黒部貫光では、これからの本格シーズンを迎えるにあたり、下記の通り、記念特典が用意される。
・電気バス記念カードプレゼント
立山トンネル電気バス(室堂~大観峰)に乗車した方全員に、電気バスの紹介を記した記念カードを贈呈。
期間 :2025年6月1日(日)~6月30日(月)
配布場所 :室堂・大観峰の改札
・のりものデイズ・夏篇
トロリーバス・電気バスの特別展示および整備士による車両解説を楽しむことができる催し。また2024年に運行を終了したトロリーバスと電気バスを室堂ターミナル駐車場に並べて展示。室堂では、トロリーバスが見られる最後のチャンスとなる。更に来場者特典として、2024年に配布していた「トロリーバス・ラストランカード」が進呈される。
その他、立山黒部貫光主催のイベント情報は、下記URLを参照されたい。
https://www.alpen-route.com/_wp/event/109881
会社名:
ビーワイディージャパン株式会社
BYD JAPAN Co., Ltd.
所在地:
神奈川県横浜市神奈川区金港町1番地7 横浜ダイヤビルディング19F
事業内容:
電気自動車事業、環境エネルギー事業、ITデバイス事業
代表取締役社長:劉 学亮