ティアフォー、台湾の自動運転スタートアップに出資

自動運転の民主化を目指すティアフォー( TIER IV / 本社:東京都品川区、代表取締役 執行役員 CEO:加藤真平 )は12月17日、自動運転技術の開発の促進と事業の海外展開の強化に向けて閉鎖空間や低速領域向けの自動運転システムを開発する台湾のスタートアップTuring Drive Inc.( 本社:New Taipei City, Taiwan、Chairman:Hubert Chen )に出資し資本業務提携を締結した。

ティアフォーは、自動運転用のオープンソースソフトウェア「Autoware(AutowareはThe Autoware Foundationの商標)」の開発を主導し、安全・安心な自動運転の社会実装に向けて、世界中の様々な環境下で実証実験を行っている。

また「Autoware」を基盤とした拡張可能な自動運転ソフトウェアプラットフォーム「Pilot.Auto」を開発・提供している。これにより、工場内の屋外無人搬送サービスをはじめ、自治体での自動運転バスの導入、ロボットタクシーや高速道路トラック向けの自動運転システムの開発など、様々な分野での実用化を推進している。

対してTuring Driveは、特殊車両向けの自動運転技術を専門とするスタートアップ企業として台湾、日本、米国を含む6か国で商用展開を行ってきた。

なかでも特に特殊車両メーカーに対して、自動運転のソフトウェアからハードウェアまでを網羅する包括的なソリューションを提供し、次世代モビリティ技術の分野で競争力を高めるための製品強化を支援している。

また顧客と協力しながら、安全で実用的な自動運転技術を社会に届け、高齢化などの社会課題の解決に貢献することを目指している。そんなTuring Driveは、2024年9月にThe Autoware Foundationに加盟し、「Autoware」を基盤とした自動運転システムの開発も進めてきた。

今回の両社の提携によりティアフォーは、Turing Driveの技術と知見を活用することで、閉鎖空間および低速領域向けの「Pilot.Auto」の技術開発を更に加速させると共に、台湾やアジア諸国を含む海外への自動運転事業の展開を強化していく。

今資本業務提携にあたりティアフォーで代表取締役・執行役員CEOを務める加藤真平氏は、「今回のTuring Driveとの資本業務提携は、アジア地域に於ける自動運転の社会実装を、更に前進させるための重要なステップです。

ティアフォーはこれまで、〝Autoware〟を軸に世界中のパートナーと自動運転の社会実装を進めてきました。

Turing Driveは、台湾に於ける閉鎖空間や低速領域での自動運転の導入において高い実績を持っています。今後は両社の知見を融合することで、安全・安心で持続可能なモビリティ社会の実現を目指します」と述べた。

一方でTuring DriveでChairmanを務めるWeilung Chen氏は、「ティアフォーとの提携を通じて、Turing Driveの自動運転技術をさらに発展させていくことを嬉しく思います。

台湾では自動運転の導入が進んでおり、工場内物流、港湾のコンテナ搬送、空港シャトルなど、現場での活用が拡大しています。

Turing Driveがこれまで培った知見や技術の信頼性と安全性を活かしながら、ティアフォーとの協業を通じて、安全で効率的なモビリティサービスを社会に提供していくことを目指します」と結んでいる。

 
 




 
 

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