ボルボ・カーズ、2025年までに電動化車両を100万台販売へ


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ボルボ・カーズ(本社:ヴェストラ・イェータランド県・イエテボリ、CEO:ホーカン·サミュエルソン、以下ボルボ)は4月27日、電動化車両(PHEVとEV)を2025年までに累計100万台販売する目標を発表した。

スウェーデン企業であるボルボは、この目標達成のために、すべてのプロダクトラインナップで少なくとも2種類のハイブリッドモデルの投入を計画している。

具体的には、2019年には初めてのピュアEV(電気自動車)を発売する予定としている。

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この計画について、ホーカン・サムエルソン社長兼CEOは、「同目標は、社内に於いて慎重に練り上げられたもので、かつその目標設定は大変野心的なものでもある。

我々にとっては大きな挑戦になるが、ボルボはこの革新技術で世界の自動車の電動化シフトの先頭を走りたいと考えている」と述べた。

ボルボはここ5年間、加速する自動車の電動化を目標に据えて着々と準備を進めてきた。

そのために大型車用、小型車用の2種類のまったく新しい車台(プラットフォーム)を開発した。

それらは同社内で、スケーラブル・プロダクト・アーキテクチャ(SPA)とコンパクト・モジュラー・アーキテクチャ(CMA)と呼ばれ、ハイブリッドまたは電気自動車のいずれにも対応可能となっている。

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同社は既に大型の90シリーズと60シリーズの車種に於いてSPAによるモデルチェンジを開始しており、近い将来、小型の40シリーズをCMAにより開発、生産する予定だ。

またこれらの車種は、すべてに電動化されたモデルを設定し、2025年までに累計で100万台販売するという目標を設定している。

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今回のボルボの電動化に向けた積極的な取り組みは、先の22日に発表したボルボ・カーズの広範囲にわたる戦略的かつ持続可能な経営プログラムの一部でもある。

同プログラムは、新しい幾つかのコミットメントを含んでおり、持続可能性を将来のビジネス展開の中心に据えている。

なお、この新しいコミットメントは、スウェーデン語で「熟慮」や「気配り」を意味する“omtanke”と命名されている。

コミットメントの中では、2025年までに地球環境に影響を与えない経営を実現し、2020年までに社内の指導的ポストの35%に女性を据えること。

また来る2020年までには、ボルボの新車に乗車中の死者・重傷者をなくす「ビジョン2020」の実現や、持続可能性を推進するパートナー企業との協働を前進させるなどの内容が含まれている。

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ちなみに「『持続可能性』は、ボルボにとって、なんら新しい概念ではなく、同社は企業の成り立ちに於いて、常に『持続可能性』を考慮して事業を進めてきている。

ホーカン・サムエルソン社長兼CEOは、この点についても、「すべての事業に於いて、『持続可能性』は当社という企業の成り立ちに不可欠な要素となっており、我々の事業運営の源流と呼べるものだ。

ゆえに持続可能性を堅持していく当社のコミットメントは、ボルボ・カーズの根本的な考えである『社会に対する責任とともに成長していく』という根本的な企業理念を代弁している」と語っている。

そんなボルボの新しい広範囲にわたる持続可能性のコミットメントの全詳細は、Volvo Cars Sustainability Report 2015(PDF)または、オンライン版Sustainability Report で確認することができます。

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