自動車部品サプライヤーの仏・ヴァレオ(Valeo、本社:フランス・パリ、CEO:ジャック・アシェンブロワ /Jacques Aschenbroich)は、ICカードセキュリティの蘭・ジェムアルト (本社:オランダ・アムステルダム、CEO:フィリップ・ヴァレ)と、自動車のバーチャルキーシステム「Valeo InBlue」のセキュリティ確保についてパートナーシップを結んだ。
Valeo InBlueを使用すると、ドライバーはBluetoothを介し、手持ちのスマートフォンやスマートウォッチで愛車の開錠、施錠、エンジンの始動、アプリケーションの利用や、車のさまざまなデータへのアクセスなどが可能になる。
このイノベーションは、ヴァレオのクラウドベースのプラットフォーム上から提供されるバーチャルキー機能を、車両に搭載することで実現する。なおValeo InBlueは、ジェムアルトのセキュリティ情報を利用する。
そのジェムアルトのセキュリティソリューションによって、バーチャルキーは安全にスマートフォンへ送られ、現在、世界中の銀行で使用されているモバイル決済ソリューションと同等の高度なセキュリティレベルで保持されると云う。
Valeo InBlueは、アンドロイドとiOSベースのスマートフォンで互換性があり、どの通信会社のネットワークでも使用できる。
ヴァレオのコンフォート&ドライビングアシスタンスビジネスグループプレジデントのマルク・ヴレコー氏は、「世界中で14億台のスマートフォンが2015年に販売されています。
スマートウォッチの台数も、今年中に5000万台に達すると見込まれているように、スマートカー・アプリケーションを活用するデバイスへの門戸が開かれたのです。
https://www.youtube.com/watch?v=JLJTHEUKzXk
ジェムアルトは、自動車の接続性におけるセキュリティ技術における先駆者であり、実績のあるトラステッド・サービス・ハブは、ヴァレオがより高い安全性を備えた次世代のサービスをドライバーと自動車メーカーに提供する上で大きな力となります」と語っている。
Valeo InBlueによって、認証されたユーザーは車両の位置や燃料量などの情報を受信できる新しい接続用デバイスを登録することができるため、安全かつ利便性の高いカーシェアリングや簡単な車両レンタルができるようになります。
またジェムアルトのソフトウェア・製品担当上級副社長のフレデニック・ヴェンニ氏は、「人々は自分のモバイルデバイスと同様にマイカーを愛しています。
この二つを結びつけることで、自動車の性能、安全性、乗り心地が高まるとともに、レンタカーやカーシェアリングをより簡単にするなど新たなモビリティサービスを推進できるでしょう。
Valeo InBlueテクノロジーは、キーフォブ・ハッキングから保護されており、セキュリティを高めるともにドライバーに利便性を提供します。
これにより、フロスト&サリバン社が2020年までに2600万人が使用するようになると予測する新市場が確立されるでしょう」と述べている。
ヴァレオグループについて
自動車部品サプライヤーであるヴァレオは、CO2 排出量の削減と直観的なドライビングの発展に貢献するソリューション開発を目指している。
2015年度のヴァレオグループの売上高は、約145億ユーロ、OEM売上の10%以上を研究開発に投資した。
またヴァレオは、32カ国に148カ所の工場、19カ所の研究センター、35カ所の開発センター、15カ所の物流センターを構え、約88,800人の従業員を擁する。
ヴァレオはパリ証券取引所に上場しており、CAC40指数に採用されている。http://www.valeo.co.jp
ジェムアルトについて
ジェムアルトはデジタルセキュリティ企業であり、2015年の年間売上高は31億ユーロ。世界の180ヶ国以上に顧客を有している。
同社の技術は、企業・行政機関・個人認証のデータ保護を可能とし、個人用デバイス、コネクテッド・オブジェクト、クラウド、およびこうしたデバイス・環境間で安全性を保持し続けている。
これを通して同社は人々、取引、オブジェクトの認証を行い、データを暗号化し、ソフトウェアに価値を生み出す。
またジェムアルトは世界49ヶ国に118の事業所、45の発行センターおよびデータセンター、27の研究所およびソフトウェア開発拠点を構え、1万4千人以上の従業員を擁している。http://www.gemalto.com/japan/