乗用車専用工場を新設し、競争力ある生産体制を構築
トヨタ自動車株式会社(本社:愛知県豊田市、社長:豊田章男、以下、トヨタ)は、今後緩やかな拡大が見込まれるマレーシア市場を見据え、競争力ある生産体制を構築するために、新たな車両工場建設を核とした現地生産体制の再編を行うことを発表した。
今回の再編は、マレーシアにおける合弁事業会社UMW Toyota Motor Sdn. Bhd.(以下、UMWT)が、車両生産子会社Assembly Services Sdn. Bhd.(以下ASSB)を通じて行うもので、乗用車と商用車を混流生産する既存工場での乗用車生産を2019年初に終了し、乗用車専用工場を新たに建設する。
セランゴール州クラン市に建設する新工場への投資額は約490億円で、伸縮自在ラインやコンパクトな塗装ブースなど、メキシコ新工場・中国新ラインと同様の革新的生産技術を導入し、2019年初より年産5万台の生産能力で稼働を開始する。
一方、1968年にコロナ・カローラのCKD生産からスタートした現在の工場は、商用車生産に特化させるとともに、車両構造・サイズに応じて工程や物流を最適化することで、生産性を向上させる。
トヨタの高見常務役員は、「今回の新工場は、昨年新設を決定したメキシコ新工場・中国新ライン、本年開所したインドネシア・ブラジルの新エンジン工場に続き、『競争力ある新しい工場づくり』を実践するもの。最新鋭の生産技術の導入に加え、『もっといいクルマづくり』を支える人材育成に尽力することで、UMWTを通じてより高品質の車をマレーシアのお客様へ届けたい。」と述べた。