トヨタ、２０１５年７月の生産・販売・輸出実績を発表

国内市場は軟調だが、海外生産と販売は堅調に推移

トヨタ自動車株式会社（本社：愛知県豊田市、社長：豊田章男、以下、トヨタ）は、２０１５年７月のトヨタ、ダイハツ工業株式会社（以下、ダイハツ）及び日野自動車株式会社（以下、日野）の生産、国内販売、輸出の実績を発表した。

【国内生産】
その発表数値によると、まず国内生産では、特にダイハツの落ち込みが大きく生産結果に影響した。

各社の数値は、トヨタ２９．７万台（前年同月比９６．８％で２ヶ月振りの減）、ダイハツ５．２万台（前年同月比７８．７％）、日野１．４万台（前年同月比９０．５％）となり、合計値３６．４万台（前年同月比９３．５％）の前年比割れとなった。

【国内販売】
上記生産にも直結する国内販売に目を転じると、レクサスブランド車の販売が４，３９２台（前年同月比１３５．５％）となったのだが、トヨタとしては、１３．７万台（前年同月比９３．４％）と、２ヶ月振りに前年同月実績を下回った。軽自動車の販売は、２，５４３台（前年同月比９２．６％）となっている。

除軽市場におけるシェアは、４７．７％（前年同月差－２．７ポイント）、含軽市場でのシェアは、３２．３％（前年同月差＋０．３ポイント）となった。

ダイハツは、４．３２万台（前年同月比８９．０％）と前年同月実績減、軽自動車の販売が４．３１万台（前年同月比８９．０％）と、前年同月実績を下回っている。
但し軽市場におけるシェアは、３０．２％（前年同月差＋２．４ポイント）の微増となった。

対して日野は、４．２千台（前年同月比１０６．５％）と、４ヶ月連続で前年同月実績を上回った。

そのうち、普通トラックの販売は２．３千台（前年同月比１０８．８％）と、４ヶ月連続で前年同月実績を上回っている。普通トラック市場に於けるシェアは、３４．１％（前年同月差＋０．５ポイント）となった。

トヨタ・ダイハツが前年同月実績を下回り、合計値では１８．５万台（前年同月比９２．６％）と、２ヶ月振りに前年同月実績を下回った。また、含軽市場におけるシェアは、４３．５％（前年同月差＋０．１ポイント）となっている。

【海外生産】
一方、海外生産では、トヨタは中南米・欧州・オーストラリア・アフリカで増加し、４８．３万台（前年同月比１０２．１％）と、２ヶ月連続で前年同月実績を上回ると共に７月としては過去最高値を記録。

対してダイハツは、インドネシアでの生産減で１．６万台（前年同月比６２．７％）となり前年同月実績を下回っている。

日野は、アジア生産で増加して、１．３千台（前年同月比１１０．６％）と、５ヶ月連続で好調を維持している。

3社による合計値は、合計５０．０万台（前年同月比１００．１％）と、２ヶ月連続で前年同月実績を上回るとともに、７月としては過去最高となった。

【輸出実績】
輸出は、まずトヨタが中南米・欧州・アジア・オセアニア・中近東・アフリカに向けた輸出が減少。１５．４万台（前年同月比８７．４％）と、２ヶ月振りに前年同月実績を下回った。

ダイハツは、中南米・オセアニア・中近東に向けた輸出が増加し、１．１千台（前年同月比１５９．４％）の数値を記録して前年同月実績を上回っている。

特に中南米・欧州・アジア・中近東・アフリカ向けの輸出が減少。６．６千台（前年同月比８０．４％）と、前年同月実績を下回った。

３社の合計は、１６．２万台（前年同月比８７．４％）と、２ヶ月振りに前年同月実績を下回っている。

発表数値の詳細は以下の通り。