国土交通省、自動車メーカーから「不適切なリコール改修作業の報告」を受けてその対策を指示


国土交通省は、先にスズキ株式会社から報告を受けた「不適切なリコール改修作業の報告」を契機に、自動車メーカー各社に対しリコール改修作業の調査を指示し、併せて対応策を指示した。

同省は上記調査の結果、ダイハツ工業株式会社、本田技研工業株式会社、三菱自動車工業株式会社、ビー・エム・ダブリュー株式会社の4社から、道路運送車両法(第49条)で規定された分解整備を含むリコール改修作業が、認証(同法第78条)を受けていない販売店で実施していたとの報告を得た。

このため国土交通省2月10日、該当の自動車メーカー4社に対して、以下の指示を行った。

1.認証を受けていない販売店で改修作業をした自動車について、認証を受けている整備工場で安全確認を実施すること。

2.認証を受けていない販売店については、自動車分解整備事業の認証を取得するよう指導し、認証取得が困難な場合は、分解整備を必ず外注させること。

3.再発防止策を策定し速やかに実施すること。 (不適切なリコール等改修作業の件数等に対して)

なお過去3年間の期間に於いて、自動車メーカー各社が実施した分解整備を伴うリコール改修作業について、認証を受けていない販売店で対応・実施した内容は以下の通りである(122の認証を受けていない販売店で730台の作業を実施)。

なお国土交通省によると、これらの作業に起因する不具合の報告は受けていないとしている。

以下、(1)自動車メーカー_(2)不適切なリコール作業件数_(3)不適切な作業を実施した販売店数_(4)対象台数

  • (1)ダイハツ工業株式会社_(2)5件_(3)56店_(4)104台
  • (1)本田技研工業株式会社(二輪)_(2)4件_(3)60店_(4)124台
  • (1)三菱自動車工業株式会社_(2)4件_(3)3店_(4)7台
  • (1)ビー・エム・ダブリュー株式会社(二輪)_(2)5件_(3)3店_ (4)495台

合計(1)4社_(2) 18件_(3)122店_(4)730台