ルノー・日産・三菱自連合、ザブリット氏をアライアンス事務局長に


ルノー、日産自動車、三菱自動車工業の3社連合は、12月9日付でハディ・ザブリットをアライアンス事務局長に任命する。なお事務局長のザブリット氏は、アライアンス オペレーティング ボードと各社のCEOにレポートすることになる。

アライアンス事務局長の役割は、メンバー各社の事業効率の加速を目的に、今後始動する主要なアライアンスプロジェクトの調整及び進行役を務めていく。

アライアンス オペレーティング ボードの月例会議は、先の11月28日にフランス・ブローニュ=ビヤンクールで開催された。

会議には、アライアンスオペレーティングボード議長でルノー会長のジャンドミニク・スナール氏、日産自動車CEOの内田誠氏、三菱自動車取締役会長の益子修氏、ルノーCEO代行のクロチルド・ デルボス氏、三菱自動車CEOの加藤 隆雄氏、日産自動車COOのアシュワニ・グプタ氏、ルノー副CEO代行のホセ・ビンセント・デ ロス・モゾス氏、ルノー副CEO代行のオリビエ・ミュルゲ氏が出席。

この3社連合のアライアンス・オペレーティング ボードは、アライアンスの経営効率を大幅に向上、促進すべき3社の重要プログラムで合意した。

この施策は各社の戦略や利益に対し、アライアンス効果の最大化を図る具体的計画などが含まれており、今後、3社アライアンスは以降数週間のうちに、施策の詳細を発信していくと話している。

ハディ ザブリット経歴は以下の通り
1970年生まれ。レバノンとフランスの市民権を保有。フランスのエコール・ポリテクニーク卒業(学士号)。パリ国立高等鉱業学校にて機械工学修士号。さらにインシアード経営大学院にて経営学修士号を取得した。

1994年9月にルノーのパワートレイン部門の生産プロセスエンジニアとしてキャリアをスタート。

販売・マーケティングのプロダクトマネジャーとして経験を積んだ後、ボストン コンサルティング グループ(BCG)にてコンサルタントを17年に渡り務めた。

後にシニアパートナーに就任、欧州自動車部門のリーダー、グローバルイノベーション事業の共同リーダーとして活躍。2017年1月から2018年3月までは、ルノー・デジタルの設立に際してマネージングディレクターを務めた。

2018年3月、事業開発担当のアライアンスSVP(シニアバイスプレジデント)に就任。Aセグメント向けCMF(コモン モジュール ファミリー)プラットフォームの開発、OEMとの提携、新技術に関する提携、アライアンス モビリティ サービス、商品企画の同期化ならびに投資ファンド「アライアンス・ベンチャーズ」など、将来に向けた取り組みと事業革新を主導してきた。

なお2019年6月からは、自動運転モビリティサービスに特化したアライアンス合弁会社(フランス・ブローニュ=ビヤンクール、日本・横浜)のCEOも務めている。