米・FCA(フィアット・クライスラー・オートモービルズ、本社:ミシガン州オーバーンヒルズ、CEO:セルジオ・マルキオンネ)は、ジュネーブ国際モーターショーに於いて、「新型アバルト124スパイダー」を欧州域対象に発表した。
同車は本年9月にヨーロッパ全土で市販され、価格は40,000ユーロからとなる予定。
新型アバルト124スパイダーは、マツダロードスターのシャシーコンポーネンツを利用した機械式リミテッドスリップディファレンシャル搭載の後輪駆動車。
124スパイダーは重量の大部分を車軸間に集中させ、俊敏さと優れたドライビングフィールを実現するために、エンジンはフロントアクスルの後方に配置されている。
最新式の機械システムと軽量材料を採用することで、重量は1,060 kgに抑えられている。パワーウェイトレシオはクラス最高の6.2 kg/ps、50:50の重量配分で、優れたアジリティとパフォーマンスを発揮するとFCAでは謳っている。
なおヨーロッパ、中東、アフリカ地域で販売される同車には、信頼性の高い1.4リッター4気筒マルチエアーターボエンジンが搭載される。
最高出力は170 ps(1リットル当り約124 ps)、最大トルクは250 Nmで、最高速度は230 km/h、0-100 kmは6.8秒というスペックを持つ。
また、アバルトにとってエンジンサウンドは非常に重要な要素であるため、美しいサウンドを奏でるレコードモンツァエグゾーストが標準装備された。
新型アバルト124スパイダーは、6速マニュアルトランスミッション、あるいはシーケンシャルスポーティボオートマチックトランスミッションを選択することができ、特に6速MTは素早い正確なシフトチェンジが特徴としている。※なお、FCAでは、アバルト124スパイダー日本導入は2016年内を予定している。
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