最高出力500psを誇るヴァイザッハ生まれのカスタマーチーム用レーシングカーの「911 GT3R」は、シーズンの開幕を迎えたアウトドモーロ ドバイでのドバイ24時間レースにてワン・ツーフィニッシュを果たした。
「911 GT3R」のステアリングを握るポルシェ ワークス ドライバーのブレンドン・ハートレーは、ヘルベルス モータースポーツのロバート・レナウアー/アルフレッド・レナウアー/ダニエル・アレマン/ラルフ・ボーンと共に911GT3Rをドライブした。
ハートレーは夜中にトップに立つと、ヘルベルス モータースポーツはそのままトップでチェッカーを受け、総合優勝を果たした。
同じくポルシェのワークスドライバーであるスヴェン・ミューラーとポルシェ ジュニアのマッテオ・カイローリは、マンタイレーシングのオット・クロース、ヨッヘン・クルンバッハと共に、メルセデスやアウディなどのライバル達を打ち負かして2位となった。
https://www.youtube.com/watch?v=3y42XQxMlfc
このUAEに於ける最も大事なレースに於いて、フランスチームのImsaパフォーマンスも911 GT3Rとポルシェ ジュニアのマチュー・ジャミネを擁して92台中、5位入賞を果たしている。
2016年1月、最新型の4リッター水平対向6気筒直噴エンジンを搭載した911 GT3Rがデビュー。この新しいポルシェ製レーシングマシンは、市販車の911 GT3 RSをベースに、世界でGT3カテゴリーに参戦するカスタマーチーム向けに開発された。そんな911 GT3Rが、24時間レースを制したのは、今回のドバイが初となった。
https://www.youtube.com/watch?v=jWcIB_JW7og
レース後のコメント
サッシャ・ピルツ(GTカスタマー モータースポーツ責任者):「911 GT3Rが2シーズン目の幕開けを素晴らしい結果で迎えられたこと、そしてカスタマーチームが見事なパフォーマンスを発揮してくれたことを嬉しく思います。
カスタマーレーシングカーが、またも耐久レースでその実力を発揮しました。我々は、間近に迫ったシーズンハイライトの一つであるデイトナ24時間を見据えています」。
https://www.youtube.com/watch?v=S-xh3Fi30CA
ブレンドン・ハートレー(911 GT3R 911号車):「ヘルベルス モータースポーツがチーム一丸となって臨んだ結果です。レースウェークの水曜日に初めてチームメイト達に会いましたが、すぐさまチームに溶け込むことができました。
ポルシェのGTカーによる初レースは、素晴らしい経験でした。また来年もこのレースに帰ってこれることを願っています。公道で911 GT3RSをドライブするのは大好きですが、そのレーシングカー版のGT3Rとも恋に落ちてしまったようです」。
https://www.youtube.com/watch?v=vBWtZhnodvI
スヴェン・ミューラー(911 GT3R 12号車):「ポルシェ ワークスドライバーとなって最初のレースでポディウムの上がるなんて信じられません。
チーム全員で力強いパフォーマンスを発揮できました。レース終盤でパンクが起きたため優勝はあきらめざるを得ませんでしたが、2位も予想を上回る結果でした」。
マッテオ・カイローリ(911 GT3R 12号車):「素晴らしいシーズンのスタートとなりました。24時間レースで初めて表彰台でしたが、もっとここに昇りたいですね。チームの信じられない努力に感謝します」。
チュー・ジャミネチュー・ジャミネ(911 GT3R 76号車):「スリリングな24時間レースでした。私たちにとって5位入賞は充分に良い結果と言えます。我々はミスを犯さず、911 GT3Rもレース全般で信頼できました。ワン・ツーフィニッシュと5位入賞は、ポルシェにとって素晴らしいシーズンの幕開けです」。
レース結果
1. ハートレー/R.レナウアー/アレマン/ボーン/A.レナウアー(NZ/D/CH/D/D), ポルシェ 911 GT3 R, 578 周
2. ミューラー/カイローリ/クロース/クルンバッハ(D/I/D/D), ポルシェ 911 GT3 R, 576周
3. アル ファイサル/ハウプト/ブールマン/ブロニジウスキー/エンゲル (KSA/D/NL/PL/D), メルセデス GT3, 575周
4. オスボーン/ハイト/ラトクリフェ/ハッセ(GB/GB/GB/D), アウディR8, 571周
5. ジャミネ/ナラック/コンナク/ジョセ, ポルシェ 911 GT3 R, 569周