日産自動車、役員体制変更。同社初のナショナル事業を統括する女性社長が誕生


日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区、社長:カルロス ゴーン)は5月17日、日本、中国およびメキシコにおけるマーケティング&セールス事業の強化のため、役員体制を変更すると発表した。

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メキシコ日産の社長に就任するマイラ ゴンザレス氏

発表に於いて、日産の全ての地域事業を統括するチーフ・パフォーマンス・オフィサー(CPO)のトレバー マン氏は、「本日の発表は、リージョン間で有能なリーダーの異動を行う日産のグローバルでの優れたリーダーシップの強みや多様性を示すものです。

また、日産の歴史上初めて、国の事業を統括する女性の社長を指名しました」と述べた。

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チーフ・パフォーマンス・オフィサー(CPO)のトレバー マン氏

以下、全ての人事は2016年7月1日付けとなるが、まず東風汽車有限公司の副総裁および東風日産乗用車公司の総経理である打越 晋氏は、日産自動車株式会社に戻り、新たに設けられた日本マーケティング&セールス担当の理事(RSVP)に就任する。

打越氏は、日本事業担当である専務執行役員(SVP)の星野 朝子氏の配下となる。打越氏はグローバル本社に於いて、エジプト、南アフリカ、中国でのグローバルセールスの豊富な経験を、日本における販売の再活性化に活かしていく。

打越氏の後任には、現メキシコ日産社長のアイルトン クッソー氏が、東風汽車有限公司の取締役会を経て、 東風汽車有限公司の副総裁および東風日産乗用車公司の総経理に就任する。

クッソー氏のマーケティング、財務、ディーラーネットワーク開発、販売、アフターセールスにおける豊富な経験により、メキシコ国内に於いて日産は、83カ月連続で市場シェアトップを達成した。

このような知見が、中国における販売台数やシェアのさらなる向上、ディーラーネットワークの整備と拡充にも活かされるとしている。なおクッソー氏は、東風汽車有限公司総裁である関 潤氏の配下となる。

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メキシコ日産の社長に就任するマイラ ゴンザレス氏(近影)

最後にメキシコ日産のセールス&マーケティング担当副社長であったマイラ ゴンザレス氏は、同社の社長に就任する。

ゴンザレス氏は、日産グループで初めて、国の事業を統括する女性の社長となった。これまでゴンザレス氏は、北米および南米において顧客価値、セールス、ディーラーネットワーク開発に従事してきた。