ナスバ、クラウン(セダン)にファイブスター大賞を授与

自動車安全性能2024ファイブスター大賞を発表

国土交通省とナスバ(NASVA/独立行政法人 自動車事故対策機構、本部:東京都墨田区、理事長:中村晃一郎)は5月27日、東京・六本木に報道陣を募り、令和7(2024)年度・自動車アセスメント表彰式を開催した。

この自動車アセスメントとは、自動車の安全性能を客観的に評価し、その結果を公表することで、消費者が「安全な自動車を選ぶための情報提供」に役立てること。併せて「自動車メーカーへ安全な自動車の開発を促す」ことを目的に行われているもの。

こうした活動は1978年に、ニッツァこと米国運輸省の道路交通安全局(NHTSA/National Highway Traffic Safety Administration)始動させた第三者評価が源流。現在もNCAP(エヌキャップ/New Car Assessment Program、新自動車アセスメントプログラム)として当地でも継続的に行われている。

これを踏まえて日本でも1995年に衝突安全性能評価が開始され、その後、2024年度までに「被害軽減ブレーキ性能」などの予防安全性能評価などが適時・追加されて現在に至っている。

日本のナスバが行う評価手順は、国土交通省、学識者、関係団体委員で構成される自動車アセスメント評価検討会で実施・評価されるもの。そこから優れた成績を収めた車種を「自動車アセスメント表彰式」に招いて称えている。

今年の表彰式では、「ファイブスター大賞」の発表・表彰を行うと共に、走行テストや衝突試験の実施結果などを示し、同壇上で、2024年度に行った自動車アセスメント(自動車安全性能2024)に於いて全6車種を評価。うち4車種を最高評価にあたる「ファイブスター賞」に。

更にその中でも最高得点を獲得したトヨタ「クラウン(セダン)」を「自動車安全性能2024ファイブスター大賞」を授与した。

「クラウン (セダン)」は、歩行者との万が一の衝突時に備えた歩行者傷害軽減ボディ構造や、ポップアップフード(フード後方を瞬時に持ち上げることで、歩行者の頭部への衝撃を緩和)の採用により歩行者頭部保護試験等で優れた成績を収め、総合評価で
184.30/193.8点と、今年度の最高得点を獲得、「ファイブスター大賞」を受賞した。

また併せて「ファイブスター賞」には、マツダCX-80、ホンダ シビック、ホンダWR-Vの3車種が選出された。

ナスバによると「ファイブスター賞」は、予防安全性能と衝突安全性能が最高ランクかつ、事故自動緊急通報装置を搭載している車種に与えられる賞。

ファイブスター大賞とは、ファイブスター賞を受賞した車種の中で、更に最高得点を獲得した車種に与えられる賞と定義されている。

参考:クラウン (セダン) の製品カタログ(PDF16.4MB)https://toyota.jp/pages/contents/request/webcatalog/crown/crown_main_202505.pdf