三菱ふそう、外国人技能実習制度に基づくメカニックを採用


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日本の整備技術の海外展開・人材育成をサポート

三菱ふそうトラック・バス株式会社(本社:神奈川県川崎市、代表取締役社長・CEO:マーク・リストセーヤ、以下 MFTBC)は、2016年4月1日より外国人技術実習制度に「自動車整備作業」が追加されたことに伴い、外国人メカニックを今年中に10名程度採用することを決定した。

外国人技能実習制度とは、外国人実習生が日本の産業における技能や知識を習得・習熟し、開発途上国等へ移転することを目的とし1993年に創設された制度。今回、厚生労働省において4月1日付で「自動車整備作業」が技能実習2号移行対象職種に追加された。

これに先立ち、国土交通省と一般社団法人日本自動車整備振興会連合会(以下 日整連)、MFTBCを含む自動車メーカーなどで構成される検討チームが結成され、必要とされる知識やスキル、試験制度を策定してきた。

今回の運用開始に伴い、MFTBCは10名程度の外国人メカニックを採用し、3年間にわたる研修を実施する。

これを実施することにより、MFTBCは海外へ日本の点検整備技術の展開をサポートするとともに、大型車整備に精通したグローバル人材を育成し、アジア各国を中心とした地域に当社の優れた整備技術を展開していく構え。

同研修について、MFTBCセールス・カスタマーサービス本部カスタマーサービス統括部長のヤン・モレス氏は、「制度に自動車整備作業が加わったことを非常に嬉しく思います。

彼らが熱意を持ち知識や技能を習得し、将来を築きあげるため日本に来ることは大きなシグナルです。彼らがグローバルな人材として、当社の日本にいるメカニックに大きな影響を与え活躍することを期待します。

当社は今後も、外国人メカニック採用を拡大し日本のきめ細かな整備技術を世界中に展開して参ります」とコメントした。

またMFTBCでは、「4月1日付で136名のメカニックを全国で採用いたしました。その中には、日本国内の整備専門学校を卒業した外国人メカニックが3名含まれています。三菱ふそうでは、引き続きメカニックを積極的に採用してまいります」と述べている。

■外国人技能実習制度について
1年目は職種の制限はないが、2年目以降にも働ける2号に移行するには、職種ごとに設けられた公的な試験に合格しなければならない。
技能実習評価試験は、基本的に国家資格である自動車整備士基準に準じて作成されており、3年目では、基礎となる整備士3級レベル相当まで育成。

■自動車整備における実習内容の例
(1)自動車の基礎的な技能、知識の習得・安全衛生作業
(2)点検整備作業(定期的に行う、法令に基づく項目や自動車メーカーが指定する項目についての点検整備)
(3)車検整備作業(定期的に行う、自動車の安全・環境の基準に適合する状態を維持するために行う整備)
(4)一般整備作業(不良箇所や故障個所に対して行う整備)