限定24台のサーキット専用モデル、アストンマーティン・バルカン世界各国への納車進む


1950年代に英国空軍に配備され、現存、飛べるコンデションにあるアヴロ社の戦略爆撃機バルカン。その最後の機体がファイナルフライトの準備に入った。

一方、現代に於いて同じ名前を持つアストンマーティンのバルカンは、この時期、世界各国への納車作業が開始される時期を迎えている。

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バルカンXH558戦略爆撃機は、慈善信託のバルカン・トゥ・ザ・スカイによって管理運営されており、程なく引退し、その後はバルカン航空アカデミーのヘリテージセンターに、そのシンボル的存在として収蔵される事となった。

アストンマーティンは、バルカンXH558の最終フライトを前に、冷戦時代を代表するこの長距離爆撃機と、アストンマーティン・バルカンを、ヨークシャーのエルビントン飛行場に並べた。

「史上最も過激なスポーツカーを考えた際、アヴロ社のバルカンという名前にインスピレーションを得ました」アストンマーテイン社CEO アンディ・パーマー氏は語る。

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史上最も過激な800bhpのパワーを持ち、世界で24台しかないサーキット専用モデル・バルカンは、同爆撃機の名前を受け継ぐに値するのだろうか。

これに対して、戦略爆撃機のバルカンのチーフパイロットであるマーティン氏は、「歴史の本などでなく、生きたバルカンがアストンマーティンの新しく作った信じがたいスーパーカーの名前として残るというのを知って、それは素晴らし事だと思います」とコメントした。

アストンマーティンのヴァルカンは、先のグッドウッドフェスティバルオブスピード(2015年)で、実際の走りをお披露目。

ワークスドライバーのDarren Turner氏が運転を担当し、白煙を巻き上げながらバーンアウト、途中さらにバーンアウトのためスピードを落とし、最後はマフラーから火を吐き出しながらフィニッシュラインを越えた。

ルマン24時間から限定24台という設定にしたサーキット専用車両バルカン。下記の米国に於けるディーラーへの納車を筆頭に世界各国へ24台の限定車が納車されていく構えだ。

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