三菱ふそう、イランで2016年内に小型トラック「キャンター」を販売開始


三菱ふそうトラック・バス株式会社(本社:神奈川県川崎市、代表取締役社長・CEO:マーク・リストセーヤ、以下MFTBC)は、ダイムラー・トラックの販売戦略の一環として中東のイラン市場に参入する。

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経済制裁解除後の同国で、見込まれる商用車需要の高まりにいち早く対応するため、参入を決定した。

現地販売代理店として、中東大手の架装メーカーおよび販売代理店であるMammutグループ(本社:ドバイ)傘下のMayan社と契約を締結。同社のディーラーネットワークで、2016年内に小型トラック「キャンター」のイラン国内での販売を開始するとしている。

またダイムラー・トラックは2016年第1四半期内に、イランの経済成長やインフラ基盤向上に貢献するため、メルセデス・ベンツとFUSOブランドを扱う現地事務所の開設を予定している。

イランは、2010年からの制裁にも関わらず、中東ではサウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)に続く市場規模を持つ。

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イランのGDP成長率は制裁前で4%、過去10年では2.5%を下回る程度だったが、2014年のGDPは3600億ドルになっていた。ちなみに同国のGDPの半分以上は製造業が占めており、同国の関係省庁の試算によると、3~5年以内の買い替え需要は約3万台となっている。

ダイムラー・トラックは、中東・北アフリカ地域(MENA)で、現地顧客との関係強化、市場変化への迅速な対応、リードタイムの短縮を目的として2015年10月末、UAEのドバイにリージョナル・センターを開設した。

同センターは、商用車事業部門が開設を予定する世界6カ所のリージョナル・センターの第1号となる。MENAのセンターはイランを含む19カ国(アフガニスタン、アルジェリア、バーレーン、エジプト、イラン、イラク、ヨルダン、クウェート、レバノン、リビア、モロッコ、オマーン、パキスタン、カタール、サウジアラビア、シリア、チュニジア、UAE、イエメン)の販売活動を統括している。

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ダイムラー社としてイランでは、1953年からメルセデス・ベンツブランドの乗用車および商用車を販売している。制裁前には年間約1万台の販売実績があり、そのほとんどが商用車だったと云う。

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