フェラーリ(Ferrari S.p.A、本社:伊・モデナ県マラネッロ、CEO:アメデオ・フェリーサ)は、リトラクタブルハードトップと2+シート構成で好評を得たフェラーリのフロント・エンジンV8モデル 「California T」に、最新のハンドリング・スペチアーレ(HS)オプションを導入した。
California T登場以来、絶対性能と多様性を兼ね備えたコンビネーションは、世界中のティフォシーの心をとらえ、高性能グランドツアラーの新基準となっている。
これを踏まえて今回は、さらにスポーティなドライブ・エクスペリエンスを切望するオーナーに向けて、特にタイトなコーナーが連続するチャレンジングなワインディング・ロードで、持てる能力が堪能できる新たなオプション・パッケージを用意した。
新たに追加したハンドリング・スペチアーレ・オプション内容は、精密さを向上させたキャリブレーション(入力データの補正・調整)、そして特にマネッティーノの「Sport」モードに於いて、今まで以上に鋭さを際立たせたセットアップを成立させた。
このテーラーメイド・ソリューションには、車輌の剛性向上を目的に硬度を高めたスプリングを組み込んだ新ダンパー・セッティングを採用。
これによって快適性は若干削がれることになるのだが、エンジン・スピードの上昇に比例して増加する新しいエンジン・サウンドによって、California Tのスポーツ性はさらに強調された。
「Sport」モード でのギアシフト・ロジックは、オートマティック/マニュアル双方とも見直しが図られ、シフトアップもダウンもスポーツ性を強調する俊敏なギアチェンジを実現。
HS パッケージには、前後とも硬度を高めたスプリング(フロント:+16%、リア:+19%)が組み込まれており、コーナーでのロールをはじめ、ダイブやピッチなど荷重変化に対する車体のコントロール性能向上にも貢献する。
マネッティーノのこれまでの「Sport」モードと異なる点は、応答速度と効率を向上させた SCM3 磁性流体式ダンパーを採用したこと。
さらに、加速の向上を目的に F1-Trac ロジックも見直した。これは特にコーナー脱出時及び起伏の多い路面で威力を発揮する。
またHSパッケージには、2本のプライマリーパイプを備えた新形状サイレンサーによってエンジン・スピードに比例してエグゾースト・サウンドも増加するよう設計された新エグゾースト・システムも含まれている。そのサウンドは、このモデルのスポーツ性をより強調する。
エグゾーストは、エンジンおよびギアボックスの制御ソフトウェアと並行して開発され、格段に性能を向上させた。ハードなドライビング時には、より素早い反応、より優れたサウンドと音量を発揮。
エグゾーストの新サウンドは、スタートボタンを押すと同時に認識でき、深く濃密なサウンドは、全速度域で、また、あらゆる状況下のドライビングで、心を満たしてくれる。
エクステリアでは、マッテ・グリージョ・フェッロ・メットの新型フロントグリルをはじめ、マット・ブラックのフェンスを備えた同色のリア・ディフューザー、同じくマットブラック・テールパイプなど、特定の要素でHS パッケージのスポーツ性を強調しつつ、California T の特長であるエレガンスと洗練性を保持。コックピットに装着されたスペシャル・プラークもまた、HSオプション・パッケージ車輌ならではの装備品となっている。
なおこの新オプションは、ジュネーブ国際モーターショーでオフシャル・デビューを果たす予定だ。