ケーヒン、直噴エンジン対応インジェクターの米州生産開始


北米エリアの総合力を最大限に活かした生産体制

株式会社ケーヒン(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:田内常夫)は、ガソリン直噴エンジンの需要拡大に対応するため、米国およびメキシコにおいて準備を進めていた直噴エンジン対応インジェクターの生産を、9月2日に開始した。

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今回のラインは、労働集約型の前工程部分は労働コストの優位性があるメキシコのケーヒン・デ・メキシコ・エスエーデシーブイに。

部品精度が要求される後工程はインジェクター生産の実績のある米国・インディアナのケーヒンアイピーティーマニュファクチュアリング・エルエルシーにそれぞれ設置し、北米エリアの総合力を最大限に活かした生産体制とした。

調達においては、北米を中心にグローバルから最適な調達を行い、生産ラインにおいては、日本での生産実績と生産技術力を生かし設備や生産工程などを徹底的に見直し日本のラインから10%効率化した生産ラインを導入。

こうしたグローバルでの取り組みにより、競争力と品質を高いレベルで両立した直噴エンジン対応インジェクターの生産を実現した。

生産製品はホンダV型6気筒エンジン向けに初搭載へ

同社の直噴エンジン対応インジェクターは、本田技研工業株式会社が米国で6月に発売したV型6気筒エンジン搭載車に、ケーヒン製品として初めてV型6気筒エンジン向けに、宮城第一製作所で生産している直噴エンジン対応インジェクターが採用されている。

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なお、その車種には、直噴エンジン対応インジェクターをはじめ、メキシコで生産している電子制御スロットルボディやスプールバルブなどの燃料供給製品に加え、米国で生産している直噴エンジン対応電子制御ユニットや四輪駆動用電子制御ユニットなどの電子制御製品が搭載されている。

今後は、日本で直噴エンジン対応インジェクターの生産能力を拡大し、日本と米州を組み合わせた総合的な生産能力で、直噴エンジン搭載車の市場拡大を目指して行く。

具体的には、顧客企業のさらなる搭載車種の拡大の歩調に合わせていく形で当初、米州量産開始時の650万本から、2016年度末には約1000万本に拡大させていく見込みだという。