ジャガー・ランドローバー、 スロバキア共和国政府と製造工場の新設を正式決定


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ジャガー・ランドローバーは、英国の自動車メーカーとして初めて、スロバキア共和国に製造工場を建設することを発表した。

MOTOR CARSに於いては、先の8月11日(英国コベントリー発信)にて、西スロバキアのニトラ市での製造工場新設に向け、スロバキア共和国政府と基本合意書に調印した旨を掲載した。

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今回の発表は、西スロバキアのニトラ市での製造工場新設に向け、ジャガー・ランドローバー最高経営責任者(CEO)のラルフ・スペッツ博士と、スロバキア共和国のロベルト・フィツォ首相の間で合意し正式決定したことを受けてのものである。

新設する世界規模の製造工場には約10億ポンド(約1,830億円)の投資をし、約2,800人の雇用を想定している。

ジャガー・ランドローバーは、これまでに、英国のエンジン・マニュファクチャリング・センター(EMC:Engine Manufacturing Centre)への投資を約10億ポンド(約1,830億円)まで倍増することを決定しており、英国の新設製造工場に対する投資としては過去数十年間において最大規模で、数百人もの新規雇用を創出する。

ジャガー・ランドローバー最高経営責任者(CEO)のラルフ・スペッツ博士は、「本日は、スロバキア共和国をジャガー・ランドローバー・ファミリーに迎えることができ、大変嬉しく思っています。

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新設する工場は、すでに稼働している英国、中国、インド、建設中のブラジルの工場を補完し、真のグローバル・ビジネスを目指す当社の戦略がさらに前進することを意味しています。

スロバキア共和国の自動車産業は品質が高く定評があり、産業全体の43%を占めています。

近隣には300以上のサプライヤーが存在し、非常に優れた物流インフラが整備されています。これこそが、当社にとって理想的な立地だと決断した理由です。

ジャガー・ランドローバーにとって英国は、常にビジネスの中核となる国であり、これからもデザイン、テクノロジー、エンジニアリングの中心であり続けます。

ジャガー・ランドローバーのクリエイティビティやイノベーションこそが、自動車業界をリードするブランドとしての地位を確固たるものにし、お客様に優れた製品を提供していくことができるのです」と述べた。

さらなる軽量化を実現する車両を提供するというジャガー・ランドローバーのコミットメントの一環として、新工場では、アルミニウム製ジャガー・ランドローバー車両の新型シリーズの製造を予定している。

第1号車のラインオフは2018年後半を予定。なお、新工場の初年度の生産能力は15万台を見込んでおり、工場建設は2016年に開始される。

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これらを受けて、スロバキア共和国のロベルト・フィツォ首相は、「スロバキア共和国が、ジャガー・ランドローバーの世界有数の製造工場を新設する場所として選ばれとても光栄に思います。

今回の決定は、安定的で強固なビジネス環境を備えたスロバキア共和国が魅力的な投資対象であることを示しています。

スロバキアのクラフトマンシップと英国のエンジニアリングの組み合わせは、期待に応えることができるでしょう」と語った。

ジャガー・ランドローバーは、ここ数年、グローバル規模で製造工場の拡張し、その存在感を高めている。

中国では新しいジョイントベンチャーを立ち上げ、また、2014年末にはブラジルで工場建設に着手した。

世界中に工場を新設することで、ジャガー・ランドローバー自身は、今まで以上に魅力ある新型モデルを顧客に提供し、通貨変動のリスクを軽減し、グローバルな競争力を持ったビジネス展開ができるようになると考えている。

既にジャガー・ランドローバーは、英国のキャッスル・ブロムウィッチ、ヘイルウッド、及びソリハルにある自動車製造工場に多大な投資を行い、ジャガー「XE」、「XF」、「F-PACE」、ランドローバー「レンジローバー・イヴォーク・コンバーチブル」、「ディスカバリー・スポーツ」などの新型モデルを市場投入してきた。

また、ホイットリーにあるアドバンスト・エンジニアリング&デザイン・センターの拡張を予定しているほか、ウォーリック大学内のナショナル・オートモーティブ・イノベーション・センターへの投資も計画している。

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こうしたジャガー・ランドローバーの持続的な投資は、英国の産業戦略の拡大に貢献していくと同社では考えており、実際、過去5年間にわたり、ジャガー・ランドローバーは新たに2万人の従業員数を雇用し3万7,000人へとほぼ倍増させ、新型モデルの開発や設備投資に110億ポンド(約2兆130億円)以上を支出しており、80%以上の利益を海外への輸出で得ている。

現にジャガー・ランドローバーは英国における最大の輸出メーカーのひとつとして、英国内に4カ所の製造設備を有しており、 キャッスル・ブロムウィッチ工場では、「XF」、「XJ」、「Fタイプ」を製造しており、従業員数は3,500名を有する。

またヘイルウッド工場では、「レンジローバー・イヴォーク」と「ディスカバリー・スポーツ」を製造しており、従業員数は4,500名。

ソリハル工場では、「レンジローバー」、「レンジローバー・スポーツ」、「ディスカバリー」、「ディフェンダー」、および「XE」を製造しており、従業員数は9,000名。

さらにエンジン製造センターでは、「XE」の2.0リッターのディーゼル・エンジンをはじめとする、INGENIUM(インジニウム)エンジン・ファミリーを製造しており、従業員数は1,400名になる。

今回の海外生産拠点の決定にあたって、ジャガー・ランドローバーは、欧州、米国、メキシコを含む多くの候補地を綿密に分析した結果、新しい製造拠点として、スロバキア共和国を選択した。また今後は、工場の将来的な拡張の可能性を判断するために、必要に応じてスロバキア共和国政府とさらなる実現可能性の調査を行っていくとしている。※1ポンド=183円にて換算(2015年12月18日現在)

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ジャガー・ランドローバー、スロバキア共和国内新工場設立の基本合意書に調印
https://motorcars.jp/jaguar-land-rover-and-signed-a-basic-agreement-of-the-slovak-republic-the-new-plant-establishment20150804