国内外からの評価を得て今や国際的な自転車ロードレースイベントに成長した国際自転車競技連合(UCI)公認の国際自転車ロードレース「NTN presents 2018 ツアー・オブ・ジャパン」。この5月27日、同レースの最終セッションとなる東京ステージが開催された。
気温26度の晴天の下、観客数11万3千人を集めたTOJ最終東京ステージは、我が国・首都圏の中心部である日比谷シティ前をパレードスタートし、7kmの大井埠頭周回コースを14周する112.7kmで決戦の火蓋が切られた。
レースは序盤にできた3人の逃げをラスト2周で吸収した集団によるスプリント勝負に突入。中盤以降はゴールを目指して、どのチームが有利なポジションを獲得するかを目指し、熾烈な位置取り争いを展開。
結果、最後のゴールスプリントを制したマのはルティン・ラース(チーム・イルミネート)となった。また2018年のTOJは、マルコス・ガルシア・フェルナンデス選手(キナンサイクリングチーム)が総合優勝を果たした。
ポイント賞ブルージャージはグレガ・ボレ選手(バーレーン・メリダ)が、山岳賞レッドジャージは鈴木譲選手(宇都宮ブリッツェン)、新人賞のホワイトジャージはクリス・ハーパー選手(ベネロング・スイスウェルネス・サイクリング・チーム)が獲得した。
レース後のコメントで、総合優勝のマルコス・ガルシア選手(キナンサイクリングチーム)は、「TOJ全体として、総合優勝できたことはとてもうれしいことです。ステージもトマ・ルバの優勝、僕自身のステージ優勝もあってとてもいいTOJだったと思います。」と述べた。
ポイント賞ブルージャージを獲得したグレガ・ボレ選手(バーレーン・メリダ)は、「今日は気温も高く、暑くて、昨日の疲れもあってあまりコンディションが良い状態ではなかったです。そんなに難しいステージでなくて良かったです。ブルージャージをキープできたことは良かったです。」と語っている。
なお山岳賞レッドジャージを得た鈴木譲選手(宇都宮ブリッツェン)は、「チームとして区間1勝と山岳賞を獲得できたので、トラブルがあった割には結果として良かったんですけど、もっとできることがあったかなと思うので、来年に繋げていきたいです。」と来季への抱負を語っている。
さらに新人賞のホワイトジャージに袖を通したクリス・ハーパー選手(ベネロング・スイスウェルネス・サイクリング・チーム)は、「今日は今までのステージと違い、そんなに難しくなく、リラックスできたステージでした。チームとしてはアンソニー・ジャコッポが2位という結果を収めたので、チームとしてもいい1日でした。」とコメントした。