福山通運株式会社(本社:広島県福山市、代表取締役社長:小丸 成洋)は、10月16日より日本初となる車両全長25mのフルトレーラー「ダブル連結トラック」を導入し、愛知県北名古屋市と静岡県裾野市間での運行を開始した。
かねてより国内の流通系企業各社では、「CO2 排出量の削減による地球環境負荷の低減」に加え「輸送モードの多様化」、そして「労働環境改善によるドライバー人材の確保」目指し、貨物事業社と連携するモーダルシフトなど、様々な事業効率化に取り組んできた。
この取り組みは福山通運でも同様であり、同社では日本貨物鉄道と提携して専用貨物列車を運行する他、平成29年3月からは国土交通省の「ダブル連結トラック実験」に参画。
車両全長21mのバン型フルトレーラーを、愛知県北名古屋市と静岡県裾野市の区間に於いて走行実験を繰り返してきた。
そんな同社は同日より、車両全長25mのバン型フルトレーラーを「いすゞ自動車株式会社」及び「日本トレクス株式会社」と開発し、他社に先駆けて実用運行を開始する。
今回の取り組みに関して同社では、「今後の幹線輸送の効率化による労働生産性の向上の選択肢の一つになるものであり、また、環境面への配慮につながるものと考えております」と語っている。
なお25mダブル連結トラックフルトレーラーとの比較は以下の通り
福山通運によると、生産年齢人口の減少と高齢化の進展によるドライバー不足が深刻さを増すことが予想されるなか、1台で通常のトラック2台分の物量を輸送することが可能となる「ダブル連結トラック」は、ドライバー不足に対応する有効な輸送手段であると云う。
そこで同社では「ダブル連結トラック」を運転する有資格者(牽引免許保有者)を1,300 名以上(平成29年8月現在)抱えていることを踏まえ、運行における自社便化を推進している自社ならではの優位性を活かしたいと結んでいる。