シトロエンC4、ICE・EVの異なる動力源が選択可能に


グループPSAジャパン(本社:東京都目黒区、代表取締役社長:アンジェロ・シモーネ/Angelo Simone)を傘下持つ仏本国のGroupe PSA(本社:フランス・パリ、CEO:カルロス・タバレス)は日本時間の6月30日、フル電動車の「新型シトロエンë-C4-100% ëlectric」と「新型シトロエンC4」のハッチバックモデルを世界に向けて披露した。なお日本国内に於ける販売時期についてはまだ未定だ。(坂上 賢治)

Groupe PSAが配するシトロエンブランドは、去る2017年末にSUVセグメントに於いて「C3 AIRCROSS SUV」と「C5 AIRCROSS SUV」を発売。以来、世界規模でそれぞれ30万台と20万台の車両を売り上げているが、今回は次なるステップとしてハッチバック市場への再復帰を宣言した。

欧州の街中で小回りが効き・扱い易いコンパクトハッチバックは、仏国当地でも売れ筋・稼ぎ頭にあたる中核ラインナップであり、昨2019年の同国のCセグメント市場でも実に28%もの販売実績を誇っている。そうしたなか今回披露されたNew ë-C4-100% ëlectricとNew C4は、この激戦区でモダンかつ強いキャラクター性を持つモデルとして、その強みに磨きを掛けた。

なかでも特筆すべきなのは、今回シトロエンが〝100%電動モーター〟と〝旧来の内燃機関(ガソリンまたはディーゼルエンジン)〟という異なるパワーユニットを同じ車両に対して同時かつ仲良く横並びで提供したことにある。

今回のC4は、歴代シトロエンから引き継いだモダンなスタイリングはそのままに、3つの異なるパワートレインを選ぶことができる。特にNew C4-100% ëlectricは、シトロエンの電動化戦略のなかでC5AIRCROSS SUV Hybrid、Ami、ë-Jumpyとë-SpaceTourerに次ぐ5番目に導入する純EVモデルとなった。

いずれのC4もエクステリアでは個性的なハッチバックボディを高く持ち上げ、SUVらしい力強さを表現した。それに対して室内空間は、他のシルエットを持つ歴代C4共通の居心地の良さを訴求するものとなっている。