日産GTアカデミーチーム、エンデュアランスカップ最終戦を表彰台で飾る


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ブランパンGTシリーズ – エンデュアランスカップ・第5戦で3位獲得

日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区、社長:カルロス ゴーン)傘下のニッサンGTアカデミーチームRJNによる「Nissan GT-R NISMO GT3」が、9月18日、独ニュルブルクリンクで行われたブランパンGTシリーズのエンデュアランスカップ第5戦で3位を獲得。シーズン最終戦を表彰台で飾った。

レースウィークは、濃霧による予選セッション中止から始まった。結果、ニュルブルクリンクに於ける予選Q1、Q2が相次いでキャンセルとなったため、最終セッションのQ3で決勝レースのグリッドが競われる事となった。

このQ3で、2台のNissan GT-R NISMO GT3のうち、アレックス・バンコム選手がアタックドライバーを務めた#23 GT-R、が1番グリッドを獲得。

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一方の#22のGT-Rは、赤旗中断の関係で満足なアタックができず、42番グリッドとなった。

決勝レースは、気温12度、曇り空の下で行われた。レースはスタート時の混乱を経て、レース序盤にスタートドライバーを担当したルーカス・オルドネス選手(#23 GT-R)がまずは8番手にまでポジションを上げる。

さらにその後の数周で4番手まで浮上。ただ前を行く3番手のマシンとは差はなかなか縮まらず、我慢の走りでアベレージを刻む。

その後#23 GT-Rのチームは、1回目のピット作業をスムーズに処理したことで逆転に成功。第2スティントを担当した高星明誠選手は、序列3番手でレースを進めていく。

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当初、新品タイヤでのスティントとなった高星選手は、その好機を活かしてファステストラップを更新。ハイペースで周回を重ねることで上位2台との差を詰めて、最終スティントのバンコム選手へとつないだ。

しかも、この最終スティントでは序盤にセーフティカーが入ったことで、当初40秒以上に広がっていた上位2台との差が一気に7秒まで縮まる。

しかし、その2台との間に数台の周回遅れ車両が災いしたバンコム選手は、リスタート後に、この周回遅れをかわすことに手間取りレースは膠着状態に。

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その後、#23 GT-Rは周回遅れを処理してペースアップ。結果、トップ集団から2秒以内にまで差を縮めてチェッカーを受けた。

一方、42番手スタートとなった#22 GT-Rは、序盤に9つポジションを上げて33番手となると、その後も速度を緩めることなく、タイムを稼ぎ、31位でフィニッシュした。

quotation:Blancpain GT Series – Nurburgring – Qualifying – LIVE(※ 長尺)

今シーズン初めてブランパンGTシリーズの表彰台に登った高星選手は、「ニュルのグランプリコースはブレーキが厳しいサーキットなので、セーブしながらのスティントでした。

それでもメンバーは素晴らしい走りでアベレージタイムを稼ぎ、迅速なピット作業のおかげで、今結果に繋がりました。

ここまですごく苦しいシーズンとなってしまって、チーム全員がもがいていたので、その中で手に入れた今回の表彰台は凄く嬉しいです。

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まだ上があるので満足ではありませんが、チームで手に入れた価値あるものだと思っています。

ファンの皆さん、今回も応援ありがとうございました」とエンデュアランスカップの最終戦を振り返った。なお今結果により、#23 GT-Rは、シーズン5戦中3戦でトップ5フィニッシュとなっている。