英国BBC、英国民投票でEU離脱派が過半数超と報道


英国BBCは、同国内で行われた国民投票に於いて、6月23日午後10時(日本時間24日午前6時)から、英国内382カ所の開票所で開票作業が行われ、離脱派が過半数を超えたと報道している。

それによると、国民投票の投票率は71.8%。具体的には、ロンドンでの約半数がEU残留に投票したものの、ウェールズ、またイングランド市民の大半は、Brexitへ大量得票を行った模様。

この国民投票は、図らずもロンドンとイングランドなど、中央と地方との社会的・文化的ギャップを強調した結果となった。

なおこれによりポンドの市場価格は1985年以来の対ドル安レベルに脱落した。イングランド銀行は、対ユーロに対しても6.5%下落したポンドを下支えするために介入する必要があるとしている。

なおイギリス独立党(UKIP)のリーダー、ナイジェル・ファラージ氏は、「我々が掲げていた結果を得て、私たちの独立記念日として歴史に残る」と述べた。

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Quotation:http://www.bbc.com/news/uk-politics-36615028 To-jump-to-external-page20150401

ドイツの外相フランク・ヴァルター・シュタインマイヤー氏は「欧州と英国とって最も悲痛な日」として、国民投票の結果について落胆の色を見せた。

またこの結果を受けて、残留を強く望んでいたスコットランドでは、欧州連合残留を目指しての動きが活発化する可能性が出てきた。

但し、英国はこの日を以て欧州連合28カ国圏のメンバーでなくなったという訳ではなく、欧州連合基本規約(マーストリヒト条約)に基づき、今後2年間を掛けて離脱に向けての動きが開始される。今後は、英国・EU間の交渉の動きに注目が移ったと言えるだろう。