ブリヂストンの製品成型技術がタイヤ・マニファクチャリング・イノベーション・オブ・ザ・イヤー獲得


株式会社ブリヂストン(本社:東京都中央区京橋、代表取締役CEO 兼 取締役会長:津谷正明、以降、ブリヂストン)は、英国「Tire Technology EXPO 2017」に於いて、「Tire Manufacturing Innovation of the Year」を獲得した。

これは英UKIP Media & Events社発行の業界誌「Tire Technology International」が主催している「Tire Technology EXPO(Tire Technology International Awards for Innovation and Excellence)2017」に於いて、選出されたもの。

この「Tire Technology EXPO」は、国際的なタイヤの専門家やエンジニア、研究者などが選考委員を務め、「設計・製造技術」「環境功労」「タイヤ技術開発」「ベストサプライヤー」「ベストタイヤメーカー」の5分野で関連業界に貢献した対象を選定して表彰するもの。

同壇上でブリヂストンは、革新的なタイヤ製造技術に対して贈られる「Tire Manufacturing Innovation of the Year」を受賞した。なお該当の受賞分野は「設計・製造技術」にあたる。

ちなみに「Tire Technology EXPO」は、2001年から毎年欧州で開催されているタイヤ産業における世界有数の技術発表展示会で、世界各国のタイヤメーカーをはじめ、素材メーカーや研究機関などが成果を発表する場として、国内外から注目されているアワード系イベントである。

今回受賞に至った要点は、ゴム、ベルト、コードなどの様々な部材をタイヤの形状に組み合わせていくタイヤ成型工程である「エクサメーション(EXAMATION=Evolutional/革新的な x Attractive/魅力的 + AutoMATION=自動化設備を由来とした造語)」に、ICT(Information and Communication Technology=情報通信技術)・人工知能(AI)を実装したことがポイントとなった。

これによってタイヤ成型工程の自動化による生産性の向上や、センサーとAIを組み合わせた自動制御による品質向上を実現した点が評価された。

なお授賞式は、ドイツのハノーバーで開催された「Tire Technology EXPO」において2月15日に行われた。Tire Technology EXPO 2017(ドイツ)内で開催された授賞式にはブリヂストン傘下のグループ会社であるブリヂストン テクニカルセンター ヨーロッパ エスピーエー の研究開発責任者であるEmilio Tiberio氏が出席した。

受賞の栄冠に浴した「EXAMATION」は、2016年に当社グループのフラッグシップ工場である彦根工場に導入されている他、ハンガリーにある当社グループ会社の乗用車用タイヤ工場であるタタバーニャ工場や、2016年12月より稼働を開始したグループ会社のロシア新工場にも展開を進めている最中であると云う。

ブリヂストンは、「今後も革新的な生産技術の開発・展開により、生産競争力の強化を図るとともに、より高品質な商品をお客様に提供していきます」と述べている。