JVCケンウッドグループの独・販売会社の〝JVCKENWOOD Deutschland GmbH(JKDE)〟は、オーストラリアで開催された世界最高峰のソーラーカーレース「Bridgestone World Solar Challenge 2025(BWSC/開催日程:8月24日~31日)」に参戦したドイツチームに協賛し、無線機を提供するなどのサポートを行った。
JVCケンウッドグループは予てより、未来を創る若きエンジニアの育成に共感の姿勢を示すと共に、技術革新の限界に挑戦し、サステナブルなEV(電気自動車)であるソーラーカーによる同レース(BWSC)に賛同してきた。
そんなBWSCとは、世界各国の若きエンジニアたちが制作した様々なソーラーカーが競い合い、オーストラリア大陸で約5日間で約3,000kmを縦断するソーラーカーレース。
そのレースレギュレーションは、太陽光のみを動力源としてオーストラリア北部の都市ダーウィンから南部のアデレードまでの約3,000kmを約5日間掛けて走破するもの。
会期は1987年から2年に1度のスパンで開催され、今年で17回目を迎えた。
参戦を受け入れるカテゴリは、世界一速いソーラーカーを決める「チャレンジャークラス」と、実用性を競う「クルーザークラス」、そして順位よりも大会を楽しむ「エクスプローラークラス」の3クラスが設定され、世界各国から集まった大学生を含む約40チームが広大なオーストラリア大陸を走り抜ける。
走行可能時間は8:00~17:00 までとされ、夜間は各チームが広大な砂漠の中でキャンプを張って過ごすというサバイバル要素もある大会でもある。
なおソーラーカーの開発には、空気力学、電気工学、電子工学など、様々な科学分野の知識が要求されるため、BWSC自体が分野の垣根を越えたエンジニア育成の場として世界的にも注目されている。
そんなレースに対してJVCケンウッドグループは、ドイツで学ぶ学生達で編成された「チーム・ゾンネンワーゲン・アーヘン(Team Sonnenwagen Aachen)」に協賛。
同チームは、ドイツのアーヘン工科大学と、アーヘン応用科学大学の学生によって編成され、同社グループは同チームがBWSCに2回目に出場した2019年より、無線機やビデオ機材の提供を通じてサポートをしてきた。
今回で4回目のBWSC出場となった同チームは、前大会と同様に、総走行時間で競う「チャレンジャークラス」に参戦。
JKDEは同チームに対し、レースの過酷な環境に於いても安定した通信を実現できる高性能無線機「NX-1000」シリーズを提供。それと組み合わせて関連技術のサポートを実施している。なお、当該大会に於いて同チームは4位の好成績を収めたことからJVCケンウッドグループは、同チームの活躍に貢献したと謳っている。
ちなみに無線機「NX-1000」シリーズは、優れた信頼性と明瞭な音質で高い評価を得ており、KENWOODブランドでは海外向け業務用無線機のベストセラーとなっているもの。
従来のFMアナログモードに加え、DMRおよび NXDN™方式のデジタルモード対応機もラインアップし、多様なニーズに応える。同シリーズは2023年より同チームに採用されており、過酷なレース環境下でも安定した通信を提供してきた。